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エヴァンゲリオン REAL 最後の女神
使徒大戦
第二章
2.03
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2.03

 司令室。
 不自然なほど広い空間と、天井・床に描かれたセフィロトの樹が異様である。それは他者を威圧しようというゲンドウの演出である。
 本来ならばそこには司令の執務机しか置かれていないのだが、必要に応じて床面に隠された応接セットがせり出してくるようになっていた。
 参加人数が多いのと、シンジから長い話になるとあらかじめ前置きがあったため、それを使用することになった。
「まず、ここから始めないといけないと思うんだけど……僕たちは使徒になった。それはカヲル君も同じ。綾波はもともとそうだったようだし。それは父さんは承知していたのだよね?」
 シンジのいきなりの爆弾発言にミサトとリツコは思わず腰を浮かせた。驚愕に声もないようだ。しかし、ゲンドウと冬月はそのまま。ただわずかに冬月が痛ましそうにため息をついただけだ。
「……ああ、知っている」
「活性化した使徒を刈って、その因子を収集するのがエヴァの役目。サードインパクトなんて嘘なんだろう?」
「……」
 沈黙するゲンドウをシンジは睨みつけた。
「父さん、この期に及んで隠し事は無しにしようよ。もう補完計画とやらは最終局面に入ってる。いや、そうじゃなくて計画そのものがカヲル君の手によってつぶされてしまってる可能性も高い。そして僕たちは使徒として覚醒した。使徒としての知識も有る程度持っている。初号機が持っていたものと槍から得られたものと」
「槍から?」
 リツコが口をはさんだ。
「うん。槍は本来ボクのモノのはずなんだ」
「ちょ、ちょっと待ってよ、なんでシンジ君が槍の持ち主なのよ!」
 ミサトも黙っていられなくなったようだ。
「それも説明する前に、父さんに確認とっておきたいんだ。ここにいるメンバーは、ここから先の戦いの中心になる。それなのに秘密ばっかりじゃ協力を求めることもできない。だから腹を割って話そうよ」
「そうじゃなきゃ、あの変態ホモには勝てないわよ。あいつはアタシたちと同じく使徒の因子を全て持っているし、四号機もある。他にも隠し球を持っていてもおかしくないわ」
 とシンジを補足するのはアスカ。その表情から険はとれているものの、もともとの攻撃的な性格は残っているようだ。口調が強気のままで変わっていない。
「そうなんだ。それにカヲル君は因子を得て使徒に覚醒する前に、槍を従えていた。それはつまり神人として覚醒していたってことだよ」
「神人?」
「父さん!」
 重ねて詰問するシンジにゲンドウは瞑目した。
「碇……これ以上事実を伏せておく意味はないのじゃないか?」
 冬月の言葉にも応えず、しばらく沈黙していたが、やがてテーブルについていた腕をといてシンジを見つめた。
「わかった。確かにおまえの言うとおりだ。事態はオレのシナリオを既に離れてしまっている……。本来、
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