第三章
やはり比企谷八幡はケチっている。...と彼は思う。
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に扱えよ』ってなわけで金貸してくれやおんどりゃあ」
「わかったよ。でもこの三百円もするコーヒーは買わないからな...あとキャラが崩壊してる...。特に語尾」
何がキャラ崩壊だよ。誰が俺のキャラを決めたんですかぁ? もしかしたら古風な奴かもしれないという可能性は否定できないのにね。何で決めつけるのかな? あと、マジでコーヒー買ってくれないんか? ふひっ。
「っく…まあいい、甘んじて受け入れよう」
「お前は一体なにを甘んじているつもりなんだ?」
…何を甘んじているって…俺は三百円のコーヒーを飲みたかったのに百円のヤグルドジョバでいいって言ってんだよ?それなのにありがとうの一つもないとか…マジでどうでもいい。
× × ×
その後比企谷は「スポルトップ」。あとの二人には『何とかいちご100%』と『男のカフェオレ』を計300円で買った。そして、俺の分...。
「桐山、お前は『ヤグルドジョバンニ』でいいよな?」
...はい?
俺はこの腐れぼっちの言っていることがよくわからなかった。ちなみに俺も腐ってるしぼっち。
まずこの商品についてだが『ヤグルドジョバンニ』。...それは『ヤグルドジョバ』に『ンニ』がついているだけだが、その『ンニ』が有るか無いかで全く別の商品と言ってもいい。
はっきり言おう。『ヤグルドジョバ』...100円。『ヤグルドジョバンニ』...80円。
...つまりケチった。
ここで問題となるのは俺以外の人間との差額だ。
比企谷、雪ノ下、由比ヶ浜。この三人はそれぞれ百円の品物を所持することになる。もちろん買ったのは比企谷なので同じ人物。式にするとこうだ。
俺と雪ノ下との差額=100−80=20
当然だが俺と三人の間には二十円の差額が生まれる。さべつ発見!
差別はダメ! そう小学校の時に教わったよ? ダメなことは注意してあげるんだよ、とも教わったよ?
そして友達ってのはお互いが注意しあうものらしいから、比企谷にも注意してあげないと...。
「比企谷!君が差別をするなんて俺は非常に残念だ!みんなのより二十円安い。...それが何を意味してるかわかるかいっ? 君は俺を百円の雪ノ下さんより二十円安いと判断したんだ! 由比ヶ浜さんより二十円安いと判断したんだ!無意識にねぇっ!...そして挙げ句『ヤグルドジョバンニ』だと。ふざけるなよ!ジョバンニなんて程好い酸味がないジョバみたいなものだっ!」
「おう、そのまんまだな。なんか上手く揶揄したみたいに言うなよ...。ほれ、程好い酸味のないジョバだぞ~」
そして比企谷は僕に80円の飲み物をくれました。彼は100円の飲み物を三本抱えています。
女子にあ
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