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ガールズ&パンツァー もう一人の転校生
再会
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実に西住流の傘下に入る。すると上越高校が持っていた大狩流の情報が流れる心配がある。」
「あっ。」
やっと気づいたみたい。
「そうすると流派間で争いになり戦う事になる。大狩流は小中高大合わせて639校。それに対して西住流は全部合わせても109校。勝敗はあきらか。でも弱味を握られたら大狩流が負ける。そうなると戦車道の最大流派は西住流に変わる。」
「それを私たち大狩流は見逃すわけにはいかないの。」
私は声が向いた方に顔を向けた。
見てみると底には氷華が立っていた。
「その通りだけど、なんでここにいるの?」
私はレイナに訊ねた。
「お母様より伝言です。明日、朝8時より上越高等学校戦車道Aチーム殲滅作戦を開始します。西住流の妨害も考えて上越高等学校を除く大狩流傘下の全37の高校で殲滅するとのことです。」
それってつまり上越高等学校対大狩流傘下の高等学校ってこと?
いくらなんでもやりすぎじゃあ。
「昨日の夜より黒森峰が怪しい動きをしています。ですので黒森峰が上越高等学校につく前に決着をつけようと考えています。」
「と言うことは私たちにもやることはあるんだ。」
「はい。梨華お姉ちゃんたちには上越高等学校戦車道Aチームの隊長である涼冷さんの確保をお願いしたい。」
「私たちに援助はあるの?」
私は37校も来るのだからあると信じて聞いてみた。
「それが無いんです。九州地方にある学校一校に付き四校配置するので。上越高等学校に行くのは鹿島女子学園、大洗女子学園、高岡農業高校、小浜高等学校、佐久高等学校、北本州学園、酒田女子高校の七校が上越高校に向かいます。残りの十校で港を閉鎖する予定です。」
なるほど。
「わかった。お姉ちゃんにも了解したと伝えて。それにしても白河に北海が来ないんじゃ不味いかもね。」
今の大洗で黒森峰に勝てるかはわからない。
「私たちは大狩流戦車道委員会の警備をします。現状では何処が狙われるかわかりませんから。」
「それじゃあ、京都支部のほうが不味いんじゃないの?だって京都は西住流が多いし、大狩流は準支援校の平安歴史高校しかないよ。」
そもそも平安歴史高校は大会に出てないような。
「わかった。戻ったら話してみるよ。ソレジャア明日はお願いね、お姉ちゃん。」
「うん。気を付けてね。」
私はこれだけのために来た妹を見送った。

氷華は帰りのヘリの中で、
「やばっ。新しい小追尾ミサイル渡すの忘れた。明日でいっか。」
とこんなことを呟いていた。

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