第二章 A's編
第三十八話 『学校生活』
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「うん…ありがとう、フェイトちゃん」
なにやら二人の間に友達以上の雰囲気が醸し出してきたところで後ろから声が掛かってきた。
「あー。また二人でベタベタしてるー」
「今日は何のお話?」
「二人は仲がいいわよね。まるで恋人みたい」
「にゃっ!? そそそ、そんなことないよ!?」
「そ、そうだよ?」
二人は終始三人にからかわれたのだった。
◆◇―――――――――◇◆
午後になり体育の時間になった。
それぞれが準備運動を開始する中、それを違う屋上で見ている三人の姿があった。
一人目はエイミィ。二人目はアルフ。三人目はフィアット。
「お、やってるやってる」
「お姉様は髪で目立っていますからすぐに発見できますね」
「朱銀髪で更に陶器のように白い肌だもんな」
三人がなぜ見に来ているのかというとエイミィの時間が空いてちょうど暇を持て余していたので修行をしていたアルフとフィアットを呼んで引っ張ってきたのだ。
「今日はドッジボールをやるみたいだね」
「班分けは……………アリサさんとすずかさんが組で、お姉様となのはさん、フェイトが同じ組のようですね」
「バランス的にはちょうどいいんじゃないかな? なのはは体のキレが改善してきたとはいえ苦手なのは変わらないし」
そして試合が始まるとさっそくアリサがシホ達の班の誰かに当てに来ていた。
しかしそこは許さないとばかりにシホとフェイトが素早く走り込みどちらかが目配せでボールをキャッチする。
パスを回しながらもボールはシホの手に回り勢いよくシュートをかます。
アリサが当たりそうになるが、
「すずか!」
「うん!」
アリサの前にすずかが出てそれをキャッチする。
そしてなにやら試合の雰囲気が少しずつ一変してきている事に見ていた三人も気づいた。
「な、なにかシホとすずかの間で火花が飛び散っているように見えるんだけど…」
「そ、そうだねー…」
「なにかありえない事が起こりそうです」
そして三人の予想通りそこからシホとすずかによる接戦が始まった。
「シホちゃん、いくよ!」
「来なさい、すずか!」
すずかの手からすごい剛速球がシホ目掛けて放たれそれをシホは危なげなく避けるが急にボールが円を描くようにカーブしだしシホに迫る。
そのボールは他の生徒に当たってしまったが変わりにボールはシホ達の方に周り今度はシホが反撃とばかりに、
「標的はアリサ! 沈める!!」
シホはなにやら小声で「そのシンゾウ…」と呟いているのを耳がいいフェイトが聞き顔を真っ青にして「いやいや、聞き間違いだ」といって顔を振っていたのはこの際放っておこう。
しかしシホは心の中で、
(空間貫く剛速球!!)
と、
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