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懐かしき物
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ントをばさりと巻き上げ、剣の柄に手かけた。

「調子に乗るなよ、ケットシー!!領主同士が仲がよくて攻撃されないとたかを括って調子に乗りやがって!リーファ、お前もこんな奴の相手なんかしてるんじゃない!どうせ、領地を追放されたレネゲイドだろ!」

 そう言ったシグルドの台詞に反応してリーファが食いかかろうとするが大丈夫と言って止めて話を続ける。

「俺はレネゲイドじゃないぜ。俺はちょっとした用事でここに来ただけだし、それとさっきのは喧嘩を売ってると取っていいんだよな?買うぞ?」

 そして殺気を混ぜた視線でシグルドを見ると、シグルドは悲鳴を上げなかったが足が急に震えだし、手に持っていた剣の柄をカチカチと言わせていた。

「あ、ああ。買ってもらおうじゃないか!所詮、雑魚ごときが俺に勝てるわけないんだよ!」

 そう言って剣を抜こうと手を引いたがそれよりも早くゲツガはシグルドの剣の柄に蹴りを叩き込む。

「動きに無駄が多いぞ。お前こそ領内でなら自分はキルされないとたかを括ってんじゃないのか?キルされなくても衝撃で意識を奪うくらいできるぞ?」

 再び殺気を混ぜた視線を送り、足を下ろすとリーファの方に歩いていく。

「ゴメンな、ちょっとリーファの立場を悪くしちまって。ここにいるのはそろそろやばいから上に行こうぜ」

 そして、リーファとキリトを押してエレベータに向かう。その時、剣を振りかぶったシグルドが突っ込んできていた。

「クソ野郎!!ぶっ殺す!!」

 振り下ろされる剣を避ける。床に叩きつけられた剣により大きな音が発生する。しかし、その後も大きな音がロビーに響く。その音は剣が折れた音だ。だが、折った方法が異常といってもいい。刃の部分から足で踏み潰したのだ。その光景に唖然とするリーファにシグルドとこの状況を見たシルフたち。

「不意打ちするなら叫ばないほうがいいぜ。それと足音を立てすぎ。おっさん、もっと鍛えたほうがいいぞ」

 ゲツガはそう言って素早くエレベータに乗り込み、塔の天辺に向かった。
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