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懐かしき物
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電話をしてきてくれ」

 そう言って優はダイシーカフェからでて家に戻った。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「優、今日も入れるだろ?」

 直葉が学校に行っていないため二人で昼飯を食べていると和人が聞いてくる。

「ああ。三時前に入るつもりだけど。今回は自分の部屋から入る。もう、あっちであったしどこにいたって変わんないだろ?」

「ああ、いいけど。あんま遅れるなよ」

「それはの台詞だ」

 そう言って、昼食を食べ終えると食器を片付けて晩飯の下ごしらえをする。今日の晩飯は肉じゃがにすることにして、材料を煮て完成させると、ふたをして置いておく。そして、書置きをかいて自分の部屋に戻る。ちょうど時間が二時五十分だったので素早く準備をしてラフな格好に着替える。そして、ナーヴギアを被り、ベットに寝転がると再びあの言葉を呟く。

「リンクスタート」

 そして優はゲツガとして再び仮想世界に向かった。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 目を開けると昨日いた酒場の椅子に座っていた。その後すぐにキリトも出てくる。キリトが数回瞬きしてこちらを確認する。そして、その後スイングドアを開け入ってきた人物がリーファと確認出来たのでゲツガは話しかけた。

「やあ、早いね」

「ううん、さっき来たとこ。ちょっと買い物してたから」

「あ、そうか。俺達も色々と準備しなきゃな」

「道具は一通り買っておいたから大丈夫だよー。あー、でも……」

 リーファが言葉を止めた。理由は自分達の後ろに注がれていたのでキリトとゲツガは自分の初期装備の剣を見てため息をついた。

「君達の、その装備はどうにかしておいたほうがいいね」

「ああ、こんな初期装備じゃ頼りないしな」

「確かに……俺もぜひどうにかしたい。この剣じゃ頼りない」

「じゃあ、装備整えに行こうか。お金持ってる?なければ貸しておくけど」

 とりあえずお金があるかウィンドウを開いて調べる。上のほうにユルドと呼ばれる単位があるので見てみると、相当な額が入っていた。それを見て顔を引きつらせた。キリトも同じように引きつらせている。キリトは確認のためにリーファに聞いた。

「このユルドっていう単位がそう?」

「そうだよー。……二人とも、ない?」

「いや、俺はある、結構ある。ゲツガは?」

「ああ、スッゲーある……」

「なら早速武器屋に行こうか」

「う、うん」

 キリトは慌てながら立ち上がる。そして何か思いついたように胸ポケットを覗き込んだ。

「おい、行くぞ、ユイ」

 そう言うと、胸ポケットから眠そうな顔をしたユイがちょこんとでてきて大きなあくびをする。そして、ゲツガ達はリーファの後についていき、
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