第15話 戦乙女海賊団
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
貴族へのステップアップを目指す。
その後15年の年月をかけて、財力を蓄えながら有能そうな船を下しては麾下に加えていった。
結果、今や10隻の船+スレイプニルを従える、海賊船団の提督というわけ。
ちなみにエヴァが副提督?まぁ補佐官でセノアが今のスレイプニルの船長をやっている。
加えて財力の一部を、既に足場を固め始めていたドレークを通して王室に流し、根回しを進める。
そうして今回の呼び出しを迎えたというわけ。
実際の年代よりも早く話が進んでいたりするけれど、それは所詮パラレルワールドであり外史だから(キリッ)
そんな訳で私とエヴァ、そしてドレークは現在、ロンドンにあるイギリス王室の居城、バッキンガム宮殿へ向かっている。
あの定例会議でイギリスへの参陣が満場一致で可決され、11隻の船団はそのままロンドンに入港した。
流石に一悶着あるかもと思っていたのに、情報伝達と統制がしっかりしているのか、それとも海賊旗と騎士団紋章を掲げていたのがよかったのか、あっさりと入港。
そこから迎えの馬車に揺られている。
私は赤、エヴァは黒のイブニングドレス。ドレークも軍服と、正装での登城。
もっとも、私はレクイエム、エヴァはクライスト、ドレークも愛用の長剣を履いているけれど。
さてさて、鬼が出るか蛇が出るか・・・
「陛下!私は反対ですぞ!」
おおぅ・・・出てきたのは鬼でも蛇でもなく豚だった・・・
そんなこんなで宮殿につき、早速謁見が始まった。
作法に則って私たちは今跪いている。
もちろん剣は預けて丸腰よ。
私たちの先、数段の階段の上に置かれた玉座にはこの国の主、エリザベス1世女王陛下が座られている。
その階段下から入口に向け、私たちの両サイドに文武のお歴々がいる。
まぁ、早い話が貴族の方々というわけ。
陛下は私たちに対して来訪を労い、単刀直入に参陣要請を告げた。
その直後の豚の発言というわけ。
「何か問題があるか?財務大臣」
陛下が豚に話を振る。
「当然です!なぜこのような、下賤な者共を我が栄えある英国海軍に加えなければならないのですか!この者たちは海賊なのですよ!」
「・・・」
「そもそも、そこの男を召抱えたのは陛下の独断でしたな!その男も所詮は海賊です!そんな者が貴族と名乗っている事自体問題なのです」
下手をすれば女王陛下より質の良い服に身を包み、これでもかと言うくらいにお腹の出た、文字通りの豚が額に汗を流しながら熱弁している。
陛下は高騰する戦費を王室の資産で賄っているとの噂。
その臣下があれでは・・・。
気配を探れば、同調しているのが5割、冷ややかな視線
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ