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八条学園怪異譚
第二十話 プールの妖怪その二
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言ってるわ。ただね」
「ただって?」
「グラビアは女の子じゃないと駄目って言ってるわ」
 愛実はその人のこうした話もした。
「絶対に譲れないって」
「まあそれは男の人だからね」
 聖花もそれで納得する、この辺りはよくわかることだった。
「うちのクラスの男組も結構漫画雑誌のそういうページ読んでるし」
「こっそりとだけれどね」
 流石にグラビア専門雑誌は持って来ない。
「まあそういうことをしても商業科は男子はもてるからね」
「凄いわよね。相当性格悪くない限りもてるから」
 顔は二の次だというのだ。
「女の子の方が圧倒的に多いから」
「大体男子一人に女の子三人だからね」 
 つまり男子一人を女三人で取り合うのだ、男子にとっては夢の様な話だが女子にとっては修羅場である。
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