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八条学園怪異譚
第二十話 プールの妖怪その一
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「私もいじめられたことがあったし」
 愛実はここで幼い頃のことを思い出した。子供の頃からあまり大きくない愛実はその頃はよくいじめられていた、そしてだったのだ。
 聖花に助けてもらっていた、愛実はこのことも思い出しながらそのうえでその聖花にこう言うのだった。
「人のことをそうするのって」
「弱い証拠よね」
「そうなのよね。人ってそういう一面あるからね」
「気をつけないとね」
「それでその人はね」
 ここで話を戻す愛実だった。
「自分のお小遣いを殆どそれに注ぎ込んでるの」
「もう生きがいになってるのね」
「そうなの。お昼は奥さんにお弁当を作ってもらって」
「何気に夫婦仲よさそうね」
「そうなの。それでね」
 愛実はさらに話す。
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