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ヘタリア大帝国
TURN58 USJ決戦その二
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「若しそうなら」
「まあそうだろうな」
「そういうことよ。今はシカゴ、テキサスの防衛ラインを強化してもらってるから」
「また随分と地味な仕事だな」
「そういうことになってるからね」
「長官さんとしてはそれでいいのかい?」
 ドワイトは国防長官であるキャロルに問うた。
「プレジデントか国務長官の要望だろうけれどな」
「というかあんた全部わかってるでしょ」
「さてな」
 このことはとぼけるドワイトだった。
「長官さんと同じ対応でいいか」
「ええ、それならね」
「そういうことだな。まあ政治っていうのはそういうものだな」
「色々と事情があるのよ」
「それで制約が出来る」
「わかってて全部言うのもどうかと思うけれど」
「ははは、それもそうだな」
 ドワイトは笑ってキャロルに応えた。機械の身体ではあるが笑うと妙に気さくで明るい感じになっている。
「じゃあ止めるか」
「そういうことでね」
「個人的にはドワイトとダグラスのタッグは見たかったな」
 アメリカはまだ言う。
「けれどそれも仕方ないな」
「そうね。けれど今はガメリカ軍の今の状況でね」 
 アメリカ妹は己の席から明るく言う。
「ベストの状況だよ」
「オールスターにしたわ」
 USJの戦力集結を命じたキャロルも己の席で胸を張る。
「勝つ為にね」
「そうよね。これまで結構やられたけれど」
「今度は間違いなく勝つわ」
 キャロルはアメリカ妹に顔を向けて断言した。
「数も装備もね」
「揃ってるからね」
「しかも祖国ちゃんと妹ちゃんがいて」
「俺もいるからな」 
 ドワイトも自信に満ちた笑みだ。
「太平洋軍を倒すか」
「太平洋軍jは一度負けたら終わりよ」
 キャロルも彼等のこの事情はよく理解していた。
「だからここで勝って一気にハワイも奪還して」
「それからだな」
「ええ、日本本土まで入って一気に降伏させるから」
 そして彼等をソビエトにぶつけるというのだ。
「確実にそうなるから」
「そうなるな。ただな」
「ただ?何よ」
「今のガメリカ軍は確かに戦力は凄いさ」
「絶対に勝てる位にね」
「しかしハワイでもゲイツランドでも負けている」
 勿論マニラでもミクロネシアでもだ。
「このことは何故か、だな」
「決まってるじゃない、こっちの油断よ」
 キャロルはむっとなって自省も見せた。
「正直日本を侮ってたわ」
「魚を巧みに使ってたな」
「あれは正直見事だったわ」
「しかも戦術もよかったな」
「ええ、まさかあれ程とは思わなかったわよ」
 キャロル自身ハワイでは彼等を甘く見ていた。だが、だったのだ。
「けれど。今度はね」
「油断はしないか」
「だからあんたにも祖国ちゃん達にも来てもらって」
 今ガメリカで戦える全て
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