いざ、京都神鳴流!
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っていたか聞き取れなかった。
「はぁ!いくぜ鮫衝撃!!」
かつて哲心がイタリアにて、とあるマフィアの剣士との戦いの中で身につけた技で、相手の得物に強い衝撃を加え一定時間相手の身体を痺れさせる。
「なんやて!?手が痺れて動けへん!?」
始めての体験に鶴子は動揺を隠せなかった。
「そして…これが御陵最古の技、源太両断殺っだーー!」
鶴子が手の痺れに動揺している一瞬の隙に、かつて初代の父・源太が考案した必殺の一撃…気を溜めて剣を上段から一気に振り下ろす。
単純であるが故に初代の頃より研鑽を積んできた御陵の剣術に抜かりは無い。
「くっ…なっ!」
バシンっ!
鶴子は木刀を落とし尻餅を着いた状態で陣を見つめていた。
その光景を見ていた者は皆あっという間の出来事に静まり返っていた。
「やるな鶴子…またやろうな?」
陣は楽しかったこの戦いを思い出し、鶴子とまた戦おうと誘った。
「…しょっ勝負有り!そこまで!…勝者・御陵 陣!」
多少の間があったが、冬凰は試合を止め陣の勝利宣言をした。
ワーワーと今まで見ていた者達は陣と鶴子の周りに集まり、哲心や冬凰は外からそれを見ていた。
皆が二人の試合を称え、陣には褒める言葉が多く鶴子には惜しかったと声をかけられていた。
陣は皆の言葉に反応していたが、鶴子は呆然としていた。
(次は…負けへんからな………。)
鶴子は周囲のざわめきの中、顔をやや紅くしてただ陣だけを見つめていた。
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