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Muv-Luv Alternative~一人のリンクス~
帝国陸軍3
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だ。

 特にこれ以上やる事もないので、上に来ていた軍服を脱ぎ、椅子の上に放っておく。そのまま黒のシャツ一枚になった俺はベッドの上に身を投げる。短い時間だったが随分と濃密な時間を過ごした気がする。

 XFJ計画の移動に月詠との出会い。そう言うと少ない気がしないでもないが、その二つの事項がこれから先の事を大きく変える事だと俺は思っている。少なくとも白銀は自分の記憶にこんな事は全くなかったと言っていた。この二つがこれから先をどう変えて行くかわからないが、少なくとも白銀の知っている未来が変わっているはずだ。
 
 …しかし、それが恐怖にも成り得る。今は白銀のループ知識がある事によって有利に事を進めているが、未来が変わり、白銀の知っている未来じゃなくなった瞬間、俺達は先の事が全く分からなくなる。それが当然だといえば当然なのだが、やはり未来を知っているのと知っていないのじゃ大きな違いになる。

 まぁ…今こんな事を考えても仕方がない。未来の事が分かる今のうちに打てる手は打っておくだけの話だ。

 そう自分の中で簡単に纏め、俺はそのまま瞼を閉じた。



 

 
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