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帝国陸軍3
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らな。時間配分を考えなかった俺のミスだ」
俺の言葉を最後に会話が一度途切れる。唯依中尉もこれ以上の会話は不毛だと判断したのか、いまいあい納得のいかない表情をしていたが、それでもこれ以上口を開くことはなかった。
そのまま無言の空気が俺達の間を取り巻く。
行く当てもなく帝都の中を歩き回っているが、ふと唯依中尉の方を見ると何か俺の方を見て言いたそうな表情をしている事に気づく。
「どうした?何か言いたい事があるなら言ってくれ」
「え…それならお言葉に甘えて。今夜シルバ少佐が良ければ私の部屋を使いませんか?私は今日の夜やる事がありますので、今夜だけなら部屋が空いています」
「本当か?…だがいいのか?悪い気がするが」
「いえ!そんな事はありません。私の事はお気になさらず使ってください」
「そうか…なら使わせてもらう。すまないな。なら時間も遅くなってきたから案内してくれるか?」
「はい分かりました。此方です」
まさか唯依中尉の部屋を貸してもらえるとは思っていなかったが、これで今日はどうにかなりそうだ。唯依中尉に頼んで明日の午前中にでも迎えをよこすよう横浜基地の方に連絡を取ってもらおう。
…既に時間がない。
白銀の口から出たBETAの日本上陸の日まであと少し。その日までにどうにか戦術機に乗れるようになり、XM3も完成した。
香月は白銀の言葉を信じてくれたようだが、やはりBETAが日本に上陸するという決定的な証拠がない以上、帝都などの軍はそう簡単に動かせない。今回唯一動けるのは横浜基地で事情をしっている俺含め、香月の直接の部下達であるヴァルキリー隊のみ。
ストレイドを使う事が出来れば一番いいのだが…まだコジマ粒子も発見されておらず、ストレイド単機によるコジマ粒子汚染のレベルが分からない以上、あまり使いたくないのも事実だ。
一番の欲を言うならば不知火の強化型を全て取り揃えた状態で今回のBETA上陸を迎い撃ちたかったが、それは今更いっても仕方のないことだろう。寧ろこの数日間で横浜基地における戦力の増加はかなりのものの筈。これ以上の結果は望めまい。
「此方になります」
唯依中尉の声によってハッと我に返る。どうやら深く自分の思考に入り込んでしまったようだ。
「ありがとう。助かるよ」
「いえ、それでは私はXFJ計画の移動に関する手続きを手伝わないといけないので…これで失礼します」
「そうか…頑張ってくれ」
「はい。明日の明朝にまた来ますので。失礼します」
そう最後に残し、来た道を引き返して行く唯依中尉の背中が見えなくなるまで見届け、見えなくなった所で部屋の中に入った。
と言っても部屋の中には一見何もなく、少しの生活感がある部屋
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