コードギアスR1
0126話
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
もそれを承知で、このランドリオンを使う事を選択したのだから文句を言うのは筋違いだというのは分かっている。
だが、それでも……
「鈍い!」
ランドリオンの後方へと回り込んだ戦車からの砲撃を、4本のスティック・ムーバーを広げる事により機体高を低くして回避に成功する。
そしてその状態のままその場でターンをし、こちらの後ろに回り込んだ戦車の横腹へと回り込み、至近距離からレールガンを撃ち込む。
「日本、万歳!」
そんな声が通信で聞こえ、次の瞬間には戦車が爆発した。
狂信者って奴か。
燃えている戦車を苦い気持ちで眺めるが、次の瞬間にはランドリオンのすぐ側の地面が爆発する。
「くそっ」
思わず吐き捨て、ランドリオンでの移動を開始する。
グロウセイヴァーならT-LINKシステムにより攻撃を予測出来ていた。少なくても自分の機体のすぐ側に着弾してから初めて気が付くという無様な真似は絶対になかった。
念動力を持っているとは言え、T-LINKシステム搭載型の機体に乗る事を前提としていたのはある意味甘えだったのかもしれない。
ランドリオンの前方から、2台の戦車がこちらへと進みながら砲塔の方向を調整している。
「加速っ!」
精神コマンドの加速を使用し、速度を上げる。そのままジャンプし、戦車の上を通過する際にレールガンとホーミング・ミサイルを発射。同時に2台の戦車を破壊する事に成功する。
だが数台の戦車を破壊したとしても、慣れないランドリオンを用いての多勢に無勢。戦況はいまいち芳しくはない。
そう思った時だった。こちらへとその砲塔を向けていた移動砲台の1つが突然爆発したのは。
「……何だ?」
周囲の様子をモニタで確認すると、サムライの血のアジトを囲むようにして包囲している軍勢の姿が見えた。その戦力はKMFを基本として、後方から戦車が援護をしている。
そのKMFは、どこか無骨な印象を感じるサザーランド。そしてより流麗な印象を抱かせるグロースターだった。
つまりは……
「ブリタニア軍、か?」
そう呟くのと、ランドリオンの横に空から降ってきた1機のグロースターが着地するのは殆ど同時だった。
他のグロースターと違い、2本の大きな角がその頭部から伸びている。そして白いマントを羽織ったその機体を俺は知っていた。
「コーネリア・リ・ブリタニア……」
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ