第二章 A's編
第三十七話 『つかの間の平穏』
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引き攣り気味にリンディがそう言って反対の意見は上がることはなかった。
…と、ここでシホになにやら変化が訪れた。
「リンカーコアの魔力の流れをキャッチ…。魔術回路と直結。接続完了。――同調終了。起動!」
するとシホの真下の地面にベルカ式の魔法陣が現れる。
◆◇―――――――――◇◆
同時刻。
マリーのもとでレイジングハートとバルディッシュのカートリッジシステムの搭載作業と平行してアンリミテッド・エアの解析作業が行われていた。
すでにもう申請登録は通っているのでいつシホが使ってもいいように大事に保管されているがアンリミテッド・エアはシホの力の一端の兆しを感じ取った。
《第一キー解除します》
「へ?」
突然のアンリミテッド・エアの発言に作業に没頭していたマリーは素っ頓狂な声を上げる。
次には脳がフルに回転しだしてモニターを食い入るように見ながらカタカタとキーボードで検索していくとある一つの発見をする。
「ブラックボックスの一つが解除、されてる…?」
何が起こったのか分からないがとりあえずマリーは一応何が起こってもいいように緊急ツールをいくつも立ち上げてそのボックスの中身を見る。
その中身にはこう表示されていた。
【私を扱う資格を会得。よってデバイスの意思を復旧】
「復旧って…まさかユニゾンじゃない方の意思が蘇るって事!?」
《おはようございます》
「ひゃわっ!!」
いきなりのデバイスの発言にマリーは驚いて思わず椅子ごと転倒、頭を地面に強打して気絶してしまった。
弱30分くらい気絶していたらしいが起きると色々と問い詰められることになるが、このときデバイス“アンリミテッド・エア”は小声で、
《驚かすつもりはなかったのですが…。いたし方ありません、目覚めるまで待つとしましょう。ですが………お腹がすくようなこの気持ちはなんでしょうか?》
目覚めたばかりでいきなり本当にデバイスか?という発言をぶちかましていたのは秘密である。
◆◇―――――――――◇◆
場所は戻って、シホは魔法陣を展開させながら無言で手足をギュッ、ギュッと動かしていた。
「………ふむ」
何を納得したのか分からないがシホは干将・莫耶を投影して現在体の中で渦巻いている魔術回路とリンカーコア両方の魔力を強化に当てた。
そして全身に余すことなく魔力を循環させていきカッ! と目を見開いた瞬間、
「せいっ!」
双剣を一閃、二閃と次々に繰り出して演舞を踊るかのように舞いだした。
そして一閃するたびに微量に振った箇所の空気が一瞬ぶれている。
見学していたなのはとフィアットはあることに気づく。
「すごい…。シホちゃんの動きがいつもより
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