短編
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上白沢が両手で俺の頭をガシッと掴んだ。あ、俺オワタ。
「……誰がそんな物教えろと言ったァァァッ!! 教育的指導ォッ!!」
「ちょ、ま……アッーーー!!」
後に聞くと寺子屋で三回の鈍い音が聞こえたという……上白沢の頭の固さは鈍器なのか?
「何か言ったか?」
「イエ、ナンデモアリマセン」
何故か片言で答える俺である。
「じゃあ授業するぞ」
子ども達も集まって授業が再開された。
「それで戊辰戦争の経過だが、新撰組の土方歳三や榎本が蝦夷地へ向かって蝦夷共和国を建国した」
俺は白のチョークで黒板に書いていく。
「まぁ蝦夷共和国も土方が戦死して降伏してしまうよ。これ次の定期試験に出るからな」
「八雲先生ッ!!」
「どうした?」
「……字が汚いです」
「上白沢、どつけ」
「お前はアホかッ!!」
「ぐぇッ!?」
……またどつきかれた……。くそ、仕方ないな、直してやるか。
「んじゃぁ次、明治政府の話な」
そして時間が来るまで授業をした。
「……幕末で十日掛かるのか?」
「ん? まぁな」
授業後、寺子屋の教務室で上白沢にそう聞かれた。
「いいか上白沢。幕末はな、俺達未来の人間にはドラマなんだよ」
「ど、どらま?」
「あぁ英語は無理か。まぁ夢と感動かな」
勿論、日清、日露、第一次、シベリア、支那事変、大東亜も詳しく教えてやるよ。詳しくな……。
「私が幕末を教えるより詳しいからな」
「ま、それは仕方ないだろ。何せゆかりん……じゃなくて紫さんが薩英戦争の時に博麗大結界を作ったんだからな」
上白沢によれば薩英戦争を聞いた紫さんが危機感を覚えて博麗大結界を敷いたそうな。
『作者の独自判断です』
「さて、帰るかな」
俺は背伸びをして席を立つ。
「助かったよ。まぁ、おっケーネともこたん物語は是非とも妹紅と聞きたいものだな」
「あ、アハハハ……」
……上白沢の笑顔が非常に恐い……、ちなみに脚本は輝夜だったりする。(暇なんですね、分かります)
「そ、それじゃあな」
「あぁ」
俺は上白沢と別れ、寺子屋を後にした。あ、日本酒……多分無理だな。
「仕方ない。今日は買って帰るか」
俺は酒屋に行って日本酒を購入して原チャで神社に帰るのであった。
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