閑話ー始まりと完全魔法の双激
44.激闘
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ると目の前に土障壁が二つ出現する。
「終わるのは、アッくんだよ!」
土の壁の周りから炎の球、氷柱が飛んでくる。
「.......ここで負けたらかっこ悪いじゃねぇかよ」
俺は障壁に向かい全力で走る。そして垂直の障壁の壁を走る。
《ウォールラン》
炎の球、氷柱を避けながら壁を走り、アーチャー目掛けて突っ走る。
「アーチャー!!」
壁を走り抜け、アーチャーの上空に飛び出す。
さっきと同じ手が効くかはわからないがこれしか俺にはない。片手剣を頭の上まで振り上げそのまま真下に振り下ろす。
片手剣垂直降下技《デッドフォール》物理六割、闇四割
さっきのように重力とシステムアシストの加速でアーチャーをぶった斬る。
「おりゃぁぁぁぁっ!!」
「あまいよ、アッくん!!」
アーチャーは上空の俺目掛けて炎の球を放つ。
「クッソ!」
ソードスキルの最中に炎の球を回避する術があるわけない。
(また負けるのか.......まだだ!)
片手剣を手放し背負われている槍を手に持ち飛んでくる炎の球、目掛けて突進する。
槍は完璧に炎の球の中心をとらえ炎の球は姿を消す。
「これで終わりだ!!」
上空で体を捻り、槍を後ろへと引き絞りアーチャーの頭上めがけて投げる。
槍投撃技《レイヴァテイン》
その槍はアーチャーの頭を貫通し地面に突き刺さる。そしてアーチャーは光の欠片となり消滅した。
「も〜!ひどいよ、アッくん!!」
デュエルが終わった小闘技場の控え室でアーチャー.....結美の声が響く。
「悪かったって。でも、あれしかなかったんだから仕方ないだろ」
「それでも女の子の頭に槍を突き刺すなんて酷すぎるよ!」
「あれは酷いよ、シュウくん」
リーファも真剣な表情で俺を見て怒っている。
「う....うっ......。そ、そのゴメン、結美!」
深々と頭を下げ謝罪する。勝ったのに謝罪とかなんだよこれ........
「別にいいけどさ」
結美が悔しげな表情をしているのが見なくてもわかる。
「強いね、アッくん......ううん。シュウ!」
アーチャーは、俺を見上げると手を差し出す。その手を俺は笑顔で握りしめた。
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