閑話ー始まりと完全魔法の双激
44.激闘
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消えた先にアーチャーの姿が見えない。
「どこだ!」
「上だよ」
声がする上を見上げると太陽の光の中に人影と無数の球が飛んでくる。
「クッソ!!」
アイテムストレージから槍を新たに出現させ、槍を上にかかげ頭上で回す。
(これで防げるはずだ!!)
槍回転技《ブリューナク》
「そうくると思ってたよ、アッくん」
その声とともに無数の球は、氷柱へと姿を変え凄まじい勢いで俺の体に突き刺さっていく。
「クッ........クッソ.....」
現在の俺のHPは、レッドゾーンに突入寸前のイエローゾーン。このままいけば俺は結美に負ける。
上空にいたアーチャーは俺の前に現れる。
「アッくんの動き.....ううん。シュウの使うソードスキル、動き、戦術はいつか倒すために研究してたからアッくんが私に勝つのは無理だよ」
「そうか」
槍を背中に背負い戻し、片手剣を構える。
「アッくん.....どうして手刀を使わないの?」
「俺は手刀はつかわねぇ」
「へぇ〜.......何それ?でも本気出さなきゃ私に勝つなんて出来ないよ」
「できるさ.......」
口元が少し緩む。片手剣を肩に斜め向きに担ぎ上げ、真っ直ぐアーチャーを見る。
刹那!!
地面を蹴り上げ、片手剣を突き出しアーチャーに突進。
「その技じゃ私はとらえられないよ」
俺の突進を軽く横に避け、詠唱を始める。確かに《レイジスパイク》を放ってる最中に詠唱するのは、いい考えだ。だが、それは俺が使った技が《レイジスパイク》だったらの話だ。
突進を避けるのは想定ずみだ!
「おりゃぁぁぁあぁぁ!!」
突進する体の方向を右足を主軸に急転換させアーチャーの方向に体を向け片手剣を振り下ろす。続けて振り上げ、もう一度振り下ろし、最後に上向きの突きを放つ。
アーチャーはなす術もなく俺の剣技を受け吹き飛ばされる。
「うっ...... なんなの?そのスキル......見たことないよ」
「当たり前だ。これは俺が作り出したソードスキル《ギガレイジ》だからな」
片手剣五連撃技《ギガレイジ》
突進から四回上下に斬り込む俺が作り出したOSSだ。
ALOの新規アップデートで導入された自らでソードスキルを作ることが出来るシステム、OSS(オリジナル・ソードスキル)。だが、OSSを登録するには、『本来システムアシストなしには実現不可能な速度の連続技を、アシストなしに実行しなくてはならない』という矛盾を越えなければスキルを作ることは出来ない。
俺は片手剣を突き出しアーチャーに向ける。
「これで終わりだ」
「アッくんに私が負けるわけないじゃん!」
アーチャーが詠唱しだす。す
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