閑話ー始まりと完全魔法の双激
44.激闘
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さっきの攻撃でスキルキャンセルされたため、技後硬直が起きることはない。
片手剣を頭の上まで振り上げそのまま真下に振り下ろす。
片手剣垂直降下技《デッドフォール》物理六割、闇四割
アーチャーの頭上目掛けて片手剣を振り下ろす。重力による落下とソードスキルの落下の加速!
(この速度なら詠唱も間に合わない!!)
「おりゃぁぁぁあっ!!」
破壊音が響き、地面に到達する。
《デッドフォール》の一撃をまともに受ければ、HPの三分の一は削り取ることができる。
だが、俺の剣には斬った感触が全くない。
「やるねぇ、アッくん」
その声は俺の後ろ、障壁の向こうから聞こえる。
「な、なんで!」
「《スペルマスター》を舐めたらダメだよ、アッくん。アッくんが斬ったのは、私が闇魔法で作り出したダミーだよ」
(いつすり替えたんだ!俺が上空に放り投げられた間か!?)
俺が上空にいたのは、ほんの四秒程度。その間にスペルを詠唱して自分は隠れるなんてそんなこと出来るのかよ........
俺はだいぶアーチャーの実力を下に見ていたようだ。
それなら..........
「アーチャー.....俺はお前をあまく見ていたようだ。だが......ここから本気だ!」
《デッドフォール》の技後硬直が解けた瞬間に背中に背負われている槍を抜き、槍を後ろに引き、片手剣を肩へと担ぎ上げる。システムの起動を感じた瞬間、槍を勢い良く前へと突き出す。
槍突撃技《ゲイボルグ》物理八割、聖一割、闇一割
壁に槍が衝突した瞬間、肩に担がれた片手剣を前へと突き出し、壁へと刃を激突させる。
片手剣突進技《レイジスパイク》
通常破壊不可能な土属性魔法を破壊する途轍もない威力を生み出した突進に障壁の向こうにいたアーチャーが驚きの表情をする。
その瞬間、技後硬直が起きる前に再び片手剣を肩へと担ぎ上げる。
片手剣突進技《レイジスパイク》
《レイジスパイク》をアーチャーが避けた瞬間に左手で持っている槍でアーチャーをなぎ払う。
「くっ......」
少し吹き飛ばされたアーチャーがすぐに体勢を立て直し詠唱を始める。
「遅ぇよ!」
槍を前に突き出し地面を蹴り上げアーチャーに突進。だが、想像以上に詠唱が速い!
炎の球が三つ俺目掛けて飛んでくる。
「くっ!」
炎の球を後ろに飛び回避。土煙があがりアーチャーの姿が消える。
この間にもあいつは詠唱をする。
アーチャーの詠唱能力は俺の想像をはるかに超えている。
「これならどうだ!」
槍を右手に持ち替え、そのまま土煙舞う中に後ろへと引き絞り槍を投げる。
槍投撃技《レイヴァテイン》
土煙の壁を吹き飛ばし槍が飛んでいく。土煙が
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