閑話ー始まりと完全魔法の双激
44.激闘
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した?俺の正体を知って怖気ずいたか?」
バカにしたように俺が結美に言うと.......
「バカじゃないの!私だってALOでの通り名くらいあるんだよ」
(結美の通り名?そう言えばこいつのプレーヤーネームって?)
「まぁいいわ。とりあえず始めましょ!」
結美がメニューウインドウを開き、デュエルの申し込みを行っている。すると俺の目の前にシステムウインドウが出現する。
【Archer is challenging you】
(アーチャー?.......まさか!)
「......スペルマスター!」
「そうだよ。わたしの通り名は《スペルマスター》だよ」
《スペルマスター》って言ったら、その全てのスキルを魔法特化にし武器を持たず魔法のみで戦うプレイヤー。その特徴は、支援魔法を使うのではなく魔法を攻撃魔法ばかりを使うところから全プレイヤー中、最強のメイジという声もある。
(まさか結美だったなんて)
俺はシステムウインドウに表示される《全損決着モード》を選択する。今回のルールとし地上戦のみで翅を使うのはなしとなった。というか新生アインクラッド内部では、飛行することができない。SAO時代では、殺し合いとなるがALOではただのデュエルだ。
アーチャーがOKを押し、システムウインドウが消え、代わりに十秒のカウントダウンが始まる。
俺は背負われる片手剣を抜く。だが、アーチャーは武器を抜く気配がない。
カウントが0になった瞬間、【DUEL】の文字が浮かび上がりそれと同時に俺は全力で地面を蹴り上げた。
(まず先制攻撃!!)
片手剣重単発技《ヴォーパル・ストライク》物理三割、炎三割、闇四割
ALOのソードスキルには、物理攻撃の他に属性攻撃が追加された。
赤い光を纏った片手剣を突き出しアーチャー目掛けて数メートルの一直線に突進。地面を蹴り上げた勢いとソードスキルによるシステムアシストで威力を増す。さらに《ヴォーパル・ストライク》の本質の刀身の2倍のリーチを持つ突進を止める術はやつにはない。
と思ったのが間違いだった........いや、あまかった。
この時、俺はまだ結美の.......アーチャーの通り名《スペルマスター》の真の力を知らなかったのだ。
《ヴォーパル・ストライク》の突進がアーチャーにあたる寸前に地面から何かが浮上してくる。それに邪魔され上空へと投げられる。
「な....なんだ?」
上空に放り投げられた俺は上空で体勢を立て直し状況を把握する。
地上を見ると俺がさっきまでいた場所に巨大な土の壁が出現している。この魔法は土魔法の障壁。物理攻撃では、破壊がほぼ不可能な面倒な障壁だ。
(チッ!だが、この上空に上がったのを利用させてもらう!!)
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