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巫哉

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は妖の理はわからないから、あなたが何を心配しているかはわからない。でも、巫哉があたしを待っているのなら、あたしは行かなきゃならない」



「…ヒベニ。その、まっすぐな純粋さこそが、お主が大切に思うものを失うことになると、心得ておけ」



 すっと日紅を抱える腕がなくなった。



 そのままへたりと日紅は座り込んだ。



「行け。お主の為でなく、あやつのために。愚かなヒトよ」
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