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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第14話 STSに向けて
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った。

全ては平穏な日々を過ごす為に………








新暦75年2月………


「はあ!!」

自分の体程のハルバートを体一杯使って横薙ぎに振るう。

「甘い!!」

優理はそれを自身の大きな盾、受け流し、レイピアをリンスを突き返す。

「くっ!?」

ハルバートを中心として絡み合う様にして突きを回避するリンス。
その動きはまだ子供であるのに妖美に見える。

「………まだまだ!!行くよ、ブラストファイヤー!!」

盾を向け、リンスに向かってブラストファイヤーを放つ優理。

「はああ!!」

ハルバートを体の後ろで回転させて向かってきた砲撃魔法を一刀両断した。

「………ハルバートの使い方、随分上手くなったんだなリンス」
「まあ暇さえあれば私も手伝ってたし、ゼストさんが指導してくれたからね」

そんな2人の模擬戦を見ている2人の影。
零治とシャイデだ。

「零治の方はどうなの?」
「何とかギリギリ………って訳にはいかず、完璧じゃないんだよな………」
「あらら。それほどレベル高いの?」
「魔法世界でも最強を名乗れる剣技かも………3年で初歩中の初歩だけしか使えなかったけど、それでも素手で人を殺せる程の威力があるものもあるし」
「何それ………」
「といっても俺じゃそれほどの威力は無いんだけど、恭也さんだったら普通に殺せるとか言ってたっけな………」

笑いながら言う零治に、シャイデは苦笑いしか返せなかった。

「取り敢えずいざというときの準備はOKって感じね」
「ああ。優理もそうだが星達も充分レベルアップ出来た。いざと言う時でも対応出来るだろう」
「そんな事態が無ければ良いんだけどね………」

そう言ってリンスを見るシャイデ。
その姿は娘の成長を見て微笑む母親の姿だった。

「………これは既に話合って決めた事なんだが、今言っとくな」
「何………?」

「俺達有栖家はスカさん達と連携してミッドの裏で暗躍をしているクレイン達の事を調査する事に決めた」
「本気なの………?」
「ああ、星達も話した。キャロが六課にいる以上、俺達も知らん顔するわけにはいかない。………スカさん逹の為にも、キャロが安心して生活出来るようにするためにもクレイン達の行動を阻止しなくちゃいけない。………と言ってもスカさん逹が手詰まりになった場合だけどな」
「でもどうするつもりなの………?」

「黒の亡霊の復活さ………」

心配そうに呟くシャイデに零治は自身満々に呟くのだった………
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