エピローグ7
[3/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
バランだけでなくルリアも笑顔で述べる。
「そちらの世界では仕事が大事だそうだからな」
「おめでとうございます」
「有り難うな。それでな」
「むっ、それでか」
「一体何でしょうか」
「あんた達は今どうしてるんだ?」
トウマが二人に対して尋ねる。
「バルマーの復興にあたってるのはわかるんだがな」
「うむ、その通りだ」
「こうして外交の使者として地球に来るだけではなくです」
「本星でも多忙ぞ」
「やることは多いです」
「そうか。そっちも忙しいだな」
「そうみたいね」
トウマとミナキは二人のその話を聞いて頷いてだ。
そうしてだ。こう言うのだった。
「アルマナさんもそうみたいだしな」
「今は」
「うむ、今は摂政としてだ」
「バルマーの為に働いておられます」
「姫様は女性なのでバルマーの霊帝にはなれぬが」
「次の霊帝が決まるまでの間です」
そのだ。摂政になっているというのだ。
「その役目を務めておられる」
「懸命に」
「そうか。だから会えないんだな」
「残念ですが仕方ありませんね」
「そうでもありませんよ」
しかしここで、だった。不意にだ。
アルマナの声がしてだ。彼女がホノグラフで宙に出て来た。
そのうえでだ。一同に話すのだった。
「私は楽しくやっていますよ」
「あれっ、ちゃんと機械で」
「お話できるのね」
二人はこのことにまずは驚いた。
しかしそれをすぐに抑えてだ。そのホノグラフのアルマナに尋ねるのだった。
「そっちは大丈夫なのか?」
「本当に」
「ええl、何とかね」
アルマナは微笑んで二人に答える。
「無事よ」
「そうか。それだったらいいんだけれどな」
「私も」
「ただ。残念なのは」
「ここにいないことか」
「そのことね」
「地球に行けたら」
こう言うとだった。
すぐにだ。彼女の傍にジュデッカ=ゴッツォが出て来た。
そのうえでだ。アルマナに厳しい顔で言うのである。
「摂政、その様なことは」
「わかっています。冗談です」
「そういうことにしておいて下さい」
見れば視線も厳しい。
「まことに」
「摂政というものは不便ですね」
苦笑いと共に言うアルマナだった。
「全く」
「まあまた時が来ればな」
「会いましょう」
「その時を楽しみにしています」
笑顔で応えるアルマナだった。何だかんだで彼女も幸せだった。
セレーナは今はだ。
エルマにだ。町を歩きながら話していた。
「どう。天職でしょ」
「まあそうですね」
エルマはとりあえずは否定しなかった。
「セレーナさんには合っています」
「だからこの職に天職したのよ」
「探偵にですね」
「そうよ。向いてるからね」
「確かに向いてはいます」
アルマも
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ