エピローグ6
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なっていくね」
「その通りだ。俺達も未来に向かう」
そうなるとだ。また話すメキボスだった。
「対立から友好だ」
「・・・・・・・・・」
「シカログもそれでいいな」
「・・・・・・・・・」
無言で頷く。喋らないのは変わらない。
だが彼も確かに頷いた。彼等も未来を見ているのだ。
ファングはザッシュ、そしてロザリーと共にいてだ。剣を振っている。
そうしながらだ。二人に問うのだった。
「平和になったとはいえな」
「そうですね。鍛錬はですね」
「忘れたらいけないわね」
「戦いは色々とある」
そうだと言うファングだった。
「中には災害や。デモンゴーレムもだ」
「彼等も敵ですからね」
「なら余計にね」
「油断をしてはならない」
ファングらしくだ。生真面目な言葉だった。
「決してだ」
「はい、それでは僕達は」
「こうして修行を続けないといけないのね」
「その通りだ。武芸というものは」
今度はジノが出て来た。そのうえで彼等に話す。
「日々の鍛錬が培うものだ」
「だからこそだな」
「そう。鍛錬を怠ってはならない」
ジノは武芸十八般を究めんとする立場から話す。
「一日たりとも怠ってはならない」
「厳しいですね」
「そうだ。確かに厳しい」
ジノもそのことは認める。
「しかしだ。そうしてこそだ」
「究められるのね」
「そういうことだ。では私も」
ロザリーにも応えながらだ。ジノもだった。
剣を抜きだ。そのうえで彼も素振りをはじめるのだった。
デメクサはティアン、それにシモーヌ、ベッキー、そしてアハマド達とだ。
釣りをしながらだ。のどかに言った。
「いいものですよね」
「ううむ、拙僧は釣りは」
「合わないというのだな」
「そうだ、どうもだ」
ティアンは難しい顔でアハマドに話す。
「どうしてもだ」
「そうですか?まあそう思ったらですね」
そのティアンにだ。デメクサはやはりのどかに話す。
「暫く昼寝なんかが」
「よいというのだな」
「はい」
「ではだ」
デメクサの話を受けてだ。ティアンは実際にだった。
ごろりとその場に寝転がり昼寝をはじめた。忽ちいびきをかく。
その彼を見てだ。シモーヌとベッキーが呆れた様に言う。
「何ていうかね」
「これで元々はお坊さんだっていうからね」
「それがわからないのよね」
「破戒僧にしてもかなり酷いわね」
「全く。イスラムに聖職者はいないが」
アハマドも言う。
「少しな。これはな」
「いえ、ティアンさんは戦われ人を守ることで」
それでだとだ。デメクサは呆れる三人に話す。
「信仰を守っておられますよ」
「そうなるのかしら」
「どうなのかしら」
そう言われてもだ。シモーヌもベッキーもだ。
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