エピローグ4
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「ああ、今デート中だよ」
そうだとだ。笑顔でルカに応える。
そのうえでだ。こう話すのだった。
「クランは今アイスを買いに行ってるんだよ」
「なら僕達と合流できますね」
「そうだな。じゃあそうするか」
「そうしましょう」
ナナセも笑顔で応えてだった。彼等も合流するのだった。
オズマはキャスリンと話していた。
「それでだけれど」
「あのことだな」
「もう場所は取ったわ」
キャスリンは微笑んでオズマに話す。
「式場はね」
「早いな。それはまた」
「こういうのは早いうちによ」
「決めてか」
「そう。それで式のことだけれど」
具体的な式はどうするかというとだ。
「和式でどうかしら」
「日本か」
「ええ。それでどうかしら」
「いや、それは」
オズマは驚いた顔でキャスリンに返す。
「そうするんだな」
「面白いと思って。どうかしら」
「俺は」
実は。彼は。
「軍に戻ったからな。それでだ」
「軍服で出ようと思っていたのね」
「礼装でだ。御前も」
「それだと味気ないじゃない」
キャスリンは微笑んでこう返した。
「だからよ。そう思ってね」
「和式は」
「そう。私は金襴緞子で」
「そして俺は」
「そうよ。羽織袴よ」
「袴を穿くのは」
どうかというのだ。それは。
「はじめてだ」
「あら、そうだったの」
「そうだ。そうか、袴か」
「嫌?ひょっとして」
「いや、それでいい」
オズマは意を決した顔で答えた。
「それならだ」
「ええ、それならね」
「和式でいこう」
オズマは今確かに言った。
「それでね」
「楽しみね。今から」
「まあな」
オズマの笑みもだった。未来にだ。光を見ている笑みだった。
アルトはシェリル、それにランカと共にいた。
三人でだ。ベンチに座っている。アルトを挟んで右にシェリル、左にランカだ。
シェリルがだ。先に言ってきた。
「この前のコンサートね」
「凄かったらしいな」
「これまでよりずっと凄かったわ」
コンサートは大成功だったというのだ。
「あんなコンサートはじめてよ」
「そうでしたね。あのコンサートは凄かったですよね」
「何か私達二人だと」
「そうですよね」
ランカは笑顔でシェリルに話していた。
「二つじゃなくて」
「十にも二十にもなった感じで」
「何か余計に凄くなって」
「こっちもエキサイトしました」
「そうか。コンサートか」
コンサートと聞いてだ。アルトもだった。
少し上を見上げてだ。こう言うのだった。
「俺もパイロットをやりながらでも」
「どうするの?それで」
「アルトさんは」
「舞台に戻ろうか」
こうも考えだしていた。
「言われているしな」
「そうね。それもね」
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