エピローグ1
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」
「駄目に決まっています」
その言葉は厳しい。
「そんなことは」
「何だ、駄目なのか」
「そうです。何を言われるかと思えば」
「ロンド=ベルではできたのだがな」
「今は違いますから」
だからだというキサカだった。
「冗談にしておいて下さい」
「ううむ、わかっていたが国家元首というものは」
「窮屈だって仰るんですね」
「そうですよね」
「ああ、不自由だ」
実際にそうだと言うカガリだった。
「どうにもな」
「やれやれだな」
そこに来たムウがだ。呆れた声で言った。彼は連邦軍に残っている。今はエスコート役としてだ。カガリ達の前に来たのである。
その彼がだ。呆れた口調で言うのだった。
「このお姫様は相変わらずだな」
「悪いか?」
「まあ国家元首としてはな」
そこはだ。お世辞にはというのだ。
「けれどそれでもな」
「それでもか」
「姫さんらしいな」
カガリらしくはあるというのだ。
「問題はあるけれど悪くないだろ」
「問題はあるか」
「はい、あります」
ここでまた言うキサカだった。
「くれぐれも御自重を」
「全く。不自由な話だ」
カガリ達はこんな調子だった。そして。
もう一人の姫はだ。何とだ。
声優のだ。ある人物とだ。ネットの会談の収録を行っていた。
その声優を見てだ。護衛役の一人であるダコスタが言うのだった。
「これはちょっと」
「どっちがどっちかよね」
「ええ、わかりません」
こうアイシャにも話すダコスタだった。尚アイシャも同じく護衛役である。
「ええと、髪の飾り以外は」
「声も似てるし」
「というかそっくりだね」
やはり護衛役のバルトフェルドも言う。
「いや、あそこまでわかりにくいとね」
「困りますよね」
「話には聞いていたけれど」
「そうですよね」
キラもだ。笑いながら言うのだった。
「僕もどっちがどっちかわからないです」
「おや、君もかい」
「声が同じに聞こえますから」
だからだというのだ。キラも。
「ええと、ミーア=キャンベルさんですよね」
「そうさ。売り出し中の声優さんだよ」
「何か歌唱力が凄くて」
「それと演技もね」
「それでラクスそっくりとなると」
「売れない筈がないね」
「そうなりますよね」
キラはバルトフェルドと話してここまで察しをつけた。
「やっぱり」
「そう。それでああしてね」
「そっくりさん同士ということで、ですね」
「二人で収録ってなってるけれど」
「混乱しますよ。絶対」
こうまで言うキラだった。
「どちらがどちらかわからないですから」
「うん。まあ企画としてはね」
「面白いですか」
「それもかなりね。だからああしてるんだよ」
「成程」
「それでキラ君」
バ
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