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スーパーロボット大戦パーフェクト 完結篇
第百三十話 終わりのはじまり
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「一気にあがった!」
 そのゲージを見ながらの言葉だ。
「五段階目だ!」
「何っ、五段階だと!?」
「そうだ、これなら!」
「お姉様!」
 ノリコもカズミに言う。
「今は!」
「ええ、よくてよ!」
「私達一つ一つの力が!」
 こう叫ぶノリコだった。
「火が重なり!炎となる!」
「そしてその炎が集り!」
 カズミも続く。
「宇宙の未来を照らすかがり火になる!」
「皆!」
「行きましょう!」
 まだ迫る宇宙怪獣達を見ながらの言葉だった。
「この銀河全ての人達と一緒に!」
「その願いと共に!」
 そしてだ。繰り出す技は。
「スーパー」
「稲妻・・・・・・」
「キィーーーーーーーーーーーーーーーーーック!」
 その蹴りでだ。宇宙怪獣達をまとめて粉砕する。そのうえでだ。
 遂にだ。その時が来たのだった。
「シュバルツシルト半径到達まであと四十!」
「よし!」
 タシロは副長の言葉に頷く。
「敵は今のところ近付いていません!」
「遂にだよな」
「ああ、爆縮がはじまる」
「バスターマシンもあれだけダメージを受けたのに」
「まだ稼動している」
「これは」
「奇跡だわ!」
 ユングが喜びの声をあげる。
「やったわ!これで!」
「僕達はこれで」
「勝ったんだ!」
「イデにもアポカリュプシスにも!」
「本当に!」
「あと三十秒」
 副長の言葉は勝利へのカウントダウンだった。
「間も無くです」
「各機に告ぐ」
 タシロが言う。
「対電磁、対光波防御」
「了解です」
「わかりました」
「お姉様」
 ノリコも喜びの言葉をカズミに言う。
「いよいよですね」
「そうね。けれど」
「けれど?」
「気を抜いては駄目よ」
 流石だった。カズミはこうした状況だからこそ気を引き締めているのだ。
「決してね」
「そうですね。今は絶対に」
「例え何があっても」
 その気を引き締めた顔での言葉だ。
「私達は希望を捨てたら駄目よ」
「わかりました」
 ノリコも頷く。そしてだった。
「十秒前」
「あと九」
「八」
「七」
「六」
「五」
 カウントダウンが数えられていく。
「四」
「いよいよだな」
「ああ」
「あと三つ」
「あと三つで」
「俺達は」
 誰もが固唾を飲む。そしてだ。
 その三秒もだ。数えられるのだった。
「三」
「二」
「遂に」
「これで」
「本当に」
「一」
 終わりだった。その筈だった。
 しかしだ。ここでだった。
 何かが停まる音が聞こえた。タシロはその音を聞いてすぐに副長に問うた。
「どうした?」
「駄目です」
 副長は苦い顔で答えた。
「スレイブがです」
「それがどうしたのだ」
「完全に作動しません
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