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スーパーロボット大戦パーフェクト 完結篇
第百三十話 終わりのはじまり
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 その世界の崩壊のサイクルがだというのだ。
「そのアル=イー=クイスがイミテーションとするならば」
「それを創り出した者がいることに気付いたか」
「彼女達の口調もイミテーションのものでした」
 シュウはそのことも見抜いていたのだ。
「何しろ決まった周期で世界を崩壊させる。何の気まぐれもなく」
「気まぐれか」
「生物は時として気まぐれを起こすものです」
「感情はあの者達にも与えたが」
「しかしイミテーションです。イミテーションならばそうした感情は持ちません」
「まさかな。あそこから気付くとはな」
「その前に。様々な文献も読み」
 シュウはそこからも話す。
「何か。世界の陰にいるとは気付いていましたよ」
「我の存在に」
「はい、あらゆる世界の裏には誰かがいる」
「それが我だというのだな」
「気付いたのです。そして私はネオ=グランゾンを開発した」
 今彼が乗っているそのマシンをだというのだ。
「グランゾンにさらに力を注ぎ込み」
「我に対する為にか」
「もっとも。ヴォルクルスに操られたのは誤算でしたが」
「ヴォルクルスか」
「もっともあれはもう倒しました」
 ラ=ギアスの戦いにおいてだ。彼の己の因縁を全て終わらせているのだ。
「そして貴方です」
「我か」
「貴方もまた」
「どうやら解決しなければならないようだな」
 何かはこうシュウに言った。
「世界を終焉に導く前にだ」
「貴方が出来るのならね」
 シュウの言葉は挑発になっている。
「そうされるといいでしょう」
「その言葉忘れるな」
 何かは今は消えた。ここでだ。
 クスハ達は元の世界に意識を戻す。そのうえでシュウに問うのだった。
「シュウさん、今のは一体」
「何者なんですか?」
「何か。得体が知れませんけれど」
「すぐにわかりますよ」
 数はクスハとトウマ、セレーナにこう答えた。
「そう、すぐにね」
「すぐに、ですか」
「あの得体の知れない奴の正体が」
「そこで」
「貴方はもう御存知ですね」
 一人何も言わないクォヴレーにはこう問うシュウだった。
「やはり」
「イングラムが教えてくれた」
 こう答えるクォヴレーだった。
「だからだ」
「成程。彼によってですか」
「あいつがあらゆる世界をか」
「そうです。そして貴方は」
「因果律の監視者」
 己をそうだと言うクォヴレーだった。
「そうだな」
「その通りです。それではです」
「俺は戦う」
 クォヴレーは静かな声で言った。
「あいつと」
「そうして下さい。それではです」
「はい、じゃあ」
「いよいよだな」
 クスハとトウマが言う。そしてだ。
 イデオンのゲージを見て。ギジェが言う。
「コスモ、イデのゲージが!」
「どうなったんだ!?」
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