第百二十八話 最後の戦いへ
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決戦になる」
「わかりました」
「じゃあ今は」
「食べて飲んでくれ」
それで英気を養えというのだ。
「寿司に西瓜だ」
「それと酒もある」
「勝利の女神は君達に微笑む」
「絶対にだ」
「いや、そんな小さなことは言わないでおきましょう」
シュウがここで言った。
「微笑みではなくです」
「微笑みではなく」
「というと」
「大笑いさせましょう」
こうだ。シュウは微笑んで言うのだった。
「勝利の女神を」
「言ったな。手前はそのつもりなんだな」
「その通りですよ、マサキ」
シュウはその微笑みでマサキにも話した。
「少なくとも貴方のサイバスターと私のネオ=グランゾンがいますから」
「奴等に勝てるっていうのかよ」
「四機の魔装機神に十二の魔装機」
「そしてヴァルシオーネだな」
「これだけ揃っていてしかも銀河最強の戦士達が集っているのです」
「なら勝てるか」
「最強の戦士、それは」
何かシュウは話した。
「それは自分の運命に勝つ者です」
「運命、か」
「私達はこれまで私達で自分達の運命を切り開いてきました」
「だからか。俺達は」
「はい、最強の戦士です」
運命を切り開いてきたから。だからだというのだ。
「その私達ならばです」
「宇宙怪獣にも勝てるんだな」
「その先にあるものにも」
シュウはふとこう言った。
「必ず」
「?先にあるもの?」
「何ニャ、それは」
クロとシロが最初にその言葉に気付いた。
「戦いは宇宙怪獣で終わりニャ」
「何だよ、それじゃあ」
「いえ、何も」
ここでも言わないシュウだった。
「それでは皆さん」
「ああ、寿司に西瓜だな」
「他にもありますので」
見ればだ。様々な料理がもう用意されていた。酒もある。
そうしたものをだ。ロンド=ベルの戦士達は食べはじめるのだった。その中でだ。
リュウセイがだ。こうノリコに話していた。
「何ていうか色々あって」
「ここまで来たわね」
「俺最初はただの高校生だったんだよ」
自分のことをだ。河童巻きを食べながら話す彼だった。
「それが今じゃな」
「銀河の運命を賭けた戦いにだからね」
「凄い話だよな」
「そうよね。私だってね」
ノリコもだ。笑いながらトロを食べつつ話す。
「まさか。自分がこうなるなんて」
「運命ってわからないよな」
「そうね。本当にね」
「私は思ったわ」
カズミは微笑んでノリコに話してきた。
「ノリコならきっとね」
「きっと、ですか」
「素晴しい戦士になれるって思ったわ」
「そうだったんですか」
「天才とは何かよ」
こうノリコに話すのだった。
「九十九パーセントの努力と」
「一パーセントの閃きですね」
「ノリコには閃きがあったから」
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