暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 完結篇
第百二十六話 父として
[1/11]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
               第百二十六話 父として
 ギジェはソロシップの格納庫でシェリルに話していた。
「やはりそうなのか」
「間違っているとはわかっていたわ」
 シェリルは目を閉じてギジェに話した。
「それでも」
「イデはだ」
 ギジェはここでシェリルに話した。
「必ず善きものを持っている」
「善き力を」
「そうだ。それはどうして見ることができるか」
 それを話すのだった。
「ああしてではないのだ」
「では私は」
「間違っていた。若しもだ」
 どうなのかというのだ。
「あの時ルウが宇宙に放り出されていればだ」
「若しそうなっていれば」
「私も皆も」 
 ロンド=ベルの面々もだというのだ。
「貴女を絶対に許さなかっただろう」
「そうね、それはね」
「自分の非を認めるのだな」
「何を言われても仕方ないわ」
 やはり目を伏せて話すシェリルだった。
「私はそれだけのことをしたのだから」
「シェリル・・・・・・」
「どんな処罰も甘んじて受けるわ」
「変わったんだな」
 ここで言ったのはコスモだった。
「シェリルさんも」
「えっ・・・・・・」
「プライドの塊みたいだったあんたがな」
 シェリルに微笑んで話すコスモだった。
「こうして皆にな」
「皆に」
「頭を下げるなんてな」
「これはだ」
 ロジャーも言う。
「彼のお陰だな」
「そうね」
 ドロシーはその彼を見ていた。
「ギジェの」
「私もか」
「ええ、そうかも知れないわね」
 シェリル自身もそのことを認めて言った。
「私はギジェに出会って」
「それでか」
「変わったのか」
「生きる喜びを知ったわ」
「それだよ」
 コスモはシェリルのその感情こそがだというのだった。
「そう思うことが大事なんだよ」
「そうなのね」
「ああ。あんた今生きたいよな」
「ええ、生きたいわ」
 その通りだとだ。シェリル自身も言った。
「ギジェと一緒に。もっともっと」
「姉さん・・・・・・」
 リンはこう言う姉を見て呟いた。
「本当に変わったのね」
「そうやって罪を悔いた人間は」
 アムロがここで言った。
「処罰することはできないな」
「俺達はあれだからな」
 闘志也も微笑んでいた。
「頭の固い運命さんとは違うからな」
「だから他人の失敗にも寛容だ」
「そうだからな」
 ジュリイと謙作も微笑んでいる。
「まだシェリルさんの失敗はな」
「取り返しがついたからこそ」
「だからいいと思うわ」
 マリューも微笑んでいる。
「もうね」
「そう言ってくれるのね」
「シェリルさんは生きる運命を理解した」
 万丈はこのことを話した。
「それならだ」
「それならなのね」
「きっとイデの真理に触れることも
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ