第百二十六話 父として
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」
「そうよね」
二人の話を聞いてシルヴィアとゼオラが言う。
「フェアリさんもそう思いますよね」
「似過ぎですよね」
「そうよね。意外とね」
そのフェアリも言うのだった。
「似ているわね」
「これだけよく言えるなと思ったことはな」
「ないな」
今言ったのはだ。ショウとトロワだった。
「しかし。本当に似ているからな」
「俺達も人のことは言えない」
「というか誰が誰かわからなくなってきたな」
実はミリアルドも心当たりがかなりある。
「とにかくだ。戦いだな」
「メビウスの環ですね」
リリーナの言葉だ。
「それを断ち切る戦いですね」
「その想いを胸に!」
「今ここで!」
「どうせな」
コスモが少し忌々しげに言う。
「遅かれ速かれイデは俺達と敵の総大将をぶつけるように仕向けるさ」
「それならばだ」
「ああ、やってやるさ」
ギジェにも応えるコスモだった。
「自分達の意志でな」
「戦いを終わらせるしかない」
「イデの意志に操られてたまるかよ」
コスモの偽らざる本音だった。
「俺達の生き方は俺達が決めるさ」
「じゃあ行こうか」
「では行きましょう」
(それがそもそもの間違いだったのだ)
シュウはまたあの声を聞いた。
(御前達はだ)
「さて、どうでしょうか」
シュウは余裕の笑みを浮かべてその声に返した。
「私達とて捨てたものではありませんよ」
「どうしたのだ?」
クォヴレーがそのシュウに問うた。
「誰かと話をしているのか」
「一人言ですよ」
ここでもこう言うだけのシュウだった。
「御気になさらずに」
「そうなのか」
「さて、じゃあはじめましょう」
セラーナはもうやる気だった。
「派手にいくわよ」
「各機突撃だ!」
ブライトが指示を出す。
「狙うはバッフクラン旗艦」
「あのバイラル=ジン」
「そうですね」
「その一点だ」
まさにだ。その旗艦をだというのだ。
「沈める。いいな!」
「了解!」
「それなら!」
「飛んで火に入る虫とはこのことだ!」
ドバも言う。
「来い、巨神よ!」
「巨神も来ます!」
「全軍です!」
部下達が報告する。
「一直線に!」
「今こうして!」
「それならばだ!」
ドバも考えは決まっていた。既にだ。
「ガンド=ロワの発射準備だ!」
「あれをですか」
「遂に」
「そうだ。ここで全ての生命体の業を払い」
そしてだとだ。ドバも決意していた。
その決意のままだ。彼は言うのだった。
「巨神の力、止めてみせようぞ!」
「了解です!」
「ならば!」
「全軍迎撃せよ!」
ドバはこうも命じた。
「よいな!」
「そうしてですね」
「ここで彼等との戦いを」
「全ては終わる
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