第百二十六話 父として
[6/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「例えイデが試練を与えても」
「それでも」
こう決意してだった。
「生きようとする強い想い」
「それを見せて」
「アポカリュプシスに打ち勝つか」
「本当に」
「その通りです」
シュウも言うのだった。
「それこそがイデ等に見せるものなのです」
「イデ等?」
シモーヌはシュウのその言葉にふと気付いた。
「今イデ等って言ったわよね」
「はい、そうです」
「じゃあゲッターとかも」
「そうなります」
シュウは微笑んでシモーヌに話した。
「その他の力もです」
「そうだね。あらゆる力がそうなるよね」
「その通りです。そしてです」
「そしてだね」
「運命に向かうのです」
「運命、ね」
シモーヌはシュウのその言葉を聞いてだ。
まずは頷いた。しかしこうも言うのだった。
「あんたが言うとどうもね」
「何かありますか?」
「含みがあるように思えるわね」
こうだ。少し笑ってシュウに言うのである。
「そう。あんたは知っていることを全部話さないからね」
「さて。何のことでしょうか」
「まあいいさ。今のあんたが敵じゃないのはわかるしね」
そのことはだ。シモーヌも本能的に察していた。
「だからいいさ」
「それでいいというのですね」
「そうさ。それよりもね」
「はい、これからですね」
「バッフクランとの戦い、絶対に終わらせないとね」
「そのことですが」
またここでカララが言ってきた。
「私に考えがあります」
「カララさんそれは一体」
「どういう考えですか?」
「はい、それは」
カララは己のその考えを仲間達に話した。そうしてそのうえで、であった。ロンド=ベルは全軍でバッフクラン軍に向かうのであった。
バッフクラン軍の将校の一人が言った。
「重力異常を感知しました」
「そうか」
「はい、何者かが来ます」
将校はこうドバに話す。
「この宙域にDSアウトしてきます」
「宇宙怪獣か。それとも」
ドバが言った時だった。彼等が姿を現したのだった。
「巨神とロゴ=ダウの者達か」
「さて、カララ」
ベスがカララに対して問うた。
「これでいいんだな」
「はい」
カララもだ。それでいいというのだった。
「バッフクランの総司令ドバ=アジバが」
「彼が」
ベスも今は彼をカララの父とは言わなかった。あえてだ。
「はい、彼が戦いを止めないのならです」
「最後の手段か」
「彼を討つことで」
カララもだ。今は彼をあえて父と呼ばなかった。そのうえで話すのだった。
「戦いを止めるしか方法はないでしょう」
「けれどそれだとよ」
「そうだよな」
エルとビーチャがここで言う。
「イデは大丈夫なのかしら」
「そこが心配になるよな」
「若しもイデが変に思ったら」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ