第百二十四話 憎しみの環の中で
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」
アーサーがその二人に応える。
「何かそんな感じに見えるけれどね」
「本当に強い人は女の人や赤ちゃんに優しいっていうけれど」
「それかしら」
「少佐ならあるかも知れないな」
タスクは二人のその言葉に頷いた。
「それも」
「そうだな。少佐は本当に強い人だ」
それはユウキもわかっていた。
「それなら」
「ゼンガーはだ」
レーツェルは話す。
「赤ん坊の笑顔を大切さを考えているのだろう」
「赤ん坊のですか」
「その笑顔をなんですか」
「そうだ。この世で最も弱き者」
それこそが赤ん坊だというのだ。
「それを守る為に我々の戦いはだ」
「あるんですね」
「守る為に」
「そう考えているのだろう」
こう話すレーツェルだった。
「今そのことをな」
「そうなのね」
「それで少佐は今は」
それを聞いてだ。カーラとレオナも言った。
「少佐はそこまで考えて」
「ルウを見ているのね」
「少佐らしいね」
「そうね」
リョウトとリオはそのゼンガーを見て話す。
「それじゃあ僕達も」
「そうした風に考えていかないといけないわね」
「そうね」
クスハは彼等のその言葉に頷いて言う。
「その通りよね」
「クスハ」
レーツェルは今度はクスハに声をかけた。
「君は子供が好きなのかい?」
「はい」
こくりと頷いてからだ。クスハは話した。
「小さい頃はです」
「その頃からか」
「保母さんになりたいと思っていました」
少し照れながら話すクスハだった。
「そう思っていた時もありました」
「そうだったのだな」
「実は」
「わかった。それでブリット」
レーツェルは今度はブリットに話を振った。
「君はどうなのだろうか」
「俺ですか」
「そうだ、君はどうなのだ?」
「まあそれは」
戸惑いながらだ。ブリットは応える。
「まだそういうことは」
「そういうことは?」
「考えていませんから」
「あれっ、ブリット君」
クスハがそのブリットに声をかける。
「顔が真っ赤だけれど」
「えっ、そうなのか?」
「ええ、どうしたの?」
「その、それは」
「いいものだな」
その二人を見てだ。レーツェルは微笑んで言った。
「若さというものは」
「何はともあれだな」
「そうよね」
ジェスとパットが話す。
「ルウが機嫌がいいのはな」
「いいことよね」
「心が少し晴れるよな」
「そうそう」
ヘクトールとミーナも話す。
「洒落にならない状況が続いてるけれどな」
「それでもね」
「とりあえずは心が柔らぐ」
「それがいいですう」
アーウィンとグレースだった。
「今は連続してDSドライブをかけているがな」
「その中でですけれど」
「こうして彼等を混乱させよ
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