暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 完結篇
第百二十四話 憎しみの環の中で
[5/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

 アーサーがその二人に応える。
「何かそんな感じに見えるけれどね」
「本当に強い人は女の人や赤ちゃんに優しいっていうけれど」
「それかしら」
「少佐ならあるかも知れないな」
 タスクは二人のその言葉に頷いた。
「それも」
「そうだな。少佐は本当に強い人だ」
 それはユウキもわかっていた。
「それなら」
「ゼンガーはだ」
 レーツェルは話す。
「赤ん坊の笑顔を大切さを考えているのだろう」
「赤ん坊のですか」
「その笑顔をなんですか」
「そうだ。この世で最も弱き者」
 それこそが赤ん坊だというのだ。
「それを守る為に我々の戦いはだ」
「あるんですね」
「守る為に」
「そう考えているのだろう」
 こう話すレーツェルだった。
「今そのことをな」
「そうなのね」
「それで少佐は今は」
 それを聞いてだ。カーラとレオナも言った。
「少佐はそこまで考えて」
「ルウを見ているのね」
「少佐らしいね」
「そうね」
 リョウトとリオはそのゼンガーを見て話す。
「それじゃあ僕達も」
「そうした風に考えていかないといけないわね」
「そうね」
 クスハは彼等のその言葉に頷いて言う。
「その通りよね」
「クスハ」
 レーツェルは今度はクスハに声をかけた。
「君は子供が好きなのかい?」
「はい」
 こくりと頷いてからだ。クスハは話した。
「小さい頃はです」
「その頃からか」
「保母さんになりたいと思っていました」
 少し照れながら話すクスハだった。
「そう思っていた時もありました」
「そうだったのだな」
「実は」
「わかった。それでブリット」
 レーツェルは今度はブリットに話を振った。
「君はどうなのだろうか」
「俺ですか」
「そうだ、君はどうなのだ?」
「まあそれは」
 戸惑いながらだ。ブリットは応える。
「まだそういうことは」
「そういうことは?」
「考えていませんから」
「あれっ、ブリット君」
 クスハがそのブリットに声をかける。
「顔が真っ赤だけれど」
「えっ、そうなのか?」
「ええ、どうしたの?」
「その、それは」
「いいものだな」 
 その二人を見てだ。レーツェルは微笑んで言った。
「若さというものは」
「何はともあれだな」
「そうよね」
 ジェスとパットが話す。
「ルウが機嫌がいいのはな」
「いいことよね」
「心が少し晴れるよな」
「そうそう」
 ヘクトールとミーナも話す。
「洒落にならない状況が続いてるけれどな」
「それでもね」
「とりあえずは心が柔らぐ」
「それがいいですう」
 アーウィンとグレースだった。
「今は連続してDSドライブをかけているがな」
「その中でですけれど」
「こうして彼等を混乱させよ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ