第百二十四話 憎しみの環の中で
[4/14]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「当たり前じゃない」
答えたのはアーシュラだった。
「それはね」
「ならゼンガー少佐や」
いきなり濃くなった。
「バサラやドモン達もか」
「若しかすると」
「違うかもな」
彼等についてはだ。プルもプルツーも断言できなかった。
「アズラエルや不動司令やサンドマンもなのだろうか」
「ひょっとしたら」
「あの人達は」
「人間かどうかすら怪しいし」
「ちょっと以上に」
「マスターアジアやシュバルツ=ブルーダーもか」
より濃くなった。
「あの人達もか」
「そんな筈ないでしょ」
アスカがそれを真っ向から否定した。
「あの人達は妖怪よ。変態なのよ」
「変態だからか」
「だから絶対に赤ちゃんじゃなかったのよ」
「じゃあどうして生まれたんだ?」
「自然発生なんでしょ」
アスカはよりによってこんなことを言った。
「ボウフラみたいに湧いたのよ」
「そうなのか」
「そうよ。絶対に違うから」
「そうか。あの人達は違うのか」
「そうじゃないって言えないのがね」
アヤもだ。彼等の出生については苦笑いだった。
「困ったわね」
「グン=ジェム大佐はまだ信じられない訳じゃないけれど」
リンダが言う。
「けれどあの人達は」
「そうね。ちょっとね」
アヤはまた言った。
「信じられないわね」
「あっ、ルウ今度は」
その間にだった。ふとフレイが言った。
「カガリのところに来てるわね」
「わ、私か」
「そうみたいよ。この娘どうやらね」
「私のことが好きだというのか」
「こいつ将来が心配だな」
シンがいきなり出て来た。
「女の趣味最悪になるな」
「おい待て」
カガリはそのシンに即座に言った。
「私が最悪だっていうのか」
「当たり前だろ。金髪の猿じゃねえかよ」
「また言うか、私が猿だと」
「ああ、猿だよ」
シンはいつも通り引かない。
「どっからどう見てもよ。エテ公じゃねえかよ」
「貴様、ルウの前とはいえだ」
「何だ!?やるってのか?」
「今日という今日はだ!容赦はしない!」
「ああ、やってやらあ!」
まさにだ。売り言葉に買い言葉だった。二人は取っ組み合いの喧嘩に入った。
その二人を箒で端にやってだ。皆そのルウを見ながら話す。
「何はともあれだ」
「あっ、今度はレーツェルさんですか」
「何か意外ですね」
「私とて人間だ」
レーツェルは微笑んで答えた。
「子供は好きだ」
「・・・・・・・・・」
「少佐もいらしたんですね」
アスランはゼンガーに対して言った。
「ここに」
「そうだ」
「まさか少佐も?」
「そうかもね」
ルナマリアとメイリンはそのゼンガーを見ながら話す。
「ルウを」
「抱っこしたいのかしら」
「そうじゃないかな
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ