第百二十三話 父と娘
[2/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
がないのだろうか」
ハタリも首を捻るばかりだった。その中でだ。
カララが艦橋から去ろうとする。また腹に痛みを感じてだ。
それを見たシェリルがだ。彼女に声をかける。
「自分の部屋に戻るのね」
「ええ、ちょっとね」
「わかったわ。それならね」
シェリルは親切から彼女に言った。
「私が送るわ」
「そうしてくれるのね」
「ええ、それじゃあ」
このまま部屋に送ろうとした。しかしだった。
不意にだ。カララが光に包まれたのだった。
「えっ!?今度は何だ!?」
「カララが光に包まれた!?」
「何なんだ、今度は一体」
「一体何が」
「カララ!」
ジョリバが慌ててだ。カララの手を掴んだ。
しかし彼もまたそれに包まれてだ。そうしてだった。
「ジョリバとカララが消えたぞ!」
「どういうことだこれは!」
「今度は二人がって」
「もう何が何だか」
「滅茶苦茶じゃないか」
「これもだというのね」
シェリルはだ。呆然としながらも言った。
「これもイデなのよ」
「イデの力がか」
「こんなことを引き起こしているというのか」
「もう何が何だか」
「滅茶苦茶じゃないか」
「まさか」
シェリルはだ。心から危惧する顔を浮かべて言うのだった。
「私達は全てイデの手の平にある」
「いや、それは早計だ」
モエラはシェリルのその考えを消そうとする。
「そう言って全ての可能性を否定すればだ」
「同じだっていうのね」
「そうだ。だから止めるべきだ」
「私が考えを止めても」
それでもだとだ。カララは言うのだ。
「必ず何かが起こるわよ」
「それならその都度それを何とかしていくんだ」
これがモエラの考えだった。
「諦めたら。それで終わりじゃないか」
「諦めたら」
「そうだ。今のこの状況も」
こう言ってだ。シェリルを何とか宥めるのだった。
そのソロシップの騒ぎを見てだ。コスモが言う。
「ソロシップが騒がしいな」
「何をしているのかしら」
「おかしな感じだよね」
コスモにカーシャとデクも続く。
「攻撃を受けてもいないのに」
「撃沈された様な感じだけれどね」
「待て」
ここでだ。またギジェが言う。
「モニターに映像が」
「モニター!?なっ!?」
「な、何これ!」
「何処、ここ!」
「信じられん」
ギジェもだ。そのモニターの映像を見て唖然となっていた。
「これはバイラル=ジンの艦内だ」
「あのデカブツのかよ!」
「そうだ、間違いない」
ギジェはコスモに対して述べた。
「私も入ったことがある。だからわかるのだが」
「何でそんな映像が出て来るのよ」
カーシャはそのことを言う。
「敵艦の中なんかが」
「イデだな」
神宮寺が言った。
「イデの力がだ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ