第百二十二話 終わりなき総力戦
[10/10]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
シャンアンとサンユンはアスカに応えた。
「我等もまた」
「攻撃態勢に」
「ほなやるか」
「そうね。避けたかったけれど」
タータとタトラも仕方ないといった感じである。
「降りかかる火の粉はや」
「振り払うしかないから」
「しかしこの数は」
「それが問題です」
ラファーガはクレフに応えた。
「これまでと比べてもです」
「遜色ないまでじゃな」
「何かガルラ帝国を思い出すね」
「そこまでおるで、これ」
アスコットとカルディナも話す。
「ここまでいるとはね」
「残念な話やで」
「戦い方はやはり」
「それしかない」
カティはアルシオーネに述べた。
「一点突破だ」
「そうするのね」
「あの艦への呼びかけは」
決断の中でだ。ベスはハタリに問うた。
「どうなっている?」
「駄目だ」
ハタリは首を横に振って答えた。
「完全に無視だ」
「こちらからの通信はか」
「そうだ、無視を決め込んでいる」
まさにだ。そうしているというのだ。
「これではだ」
「迷ってる時間はないな」
「その通りだ」
ギジェはコスモに述べた。
「ここは話し合うにしてもだ」
「向こうの旗艦に突っ込むしかないな」
「よし、そうだな」
ベスもここで決めた。完全にだ。
「敵の旗艦に特攻する」
「特攻か」
「死ぬ為の特攻じゃない」
こうハタリにも言うベスだった。
「生きる為の特攻だ」
「そうした特攻もあるか」
「なければ今俺が作り出す」
ベスは何処までも腹をくくっていた。
「その生きる為の特攻を」
「わかった。それならだ」
ハタリも頷いた。こうしてであった。
彼等は一点突破に向かう。それを見てだ。
ドバもだ。正式に指示を出した。
「イデの巨神達を使うあの者達をだ」
「ロゴ=ダウの異星人達」
「あの者達を」
「この銀河より殲滅する」
こう言うのだ。
「そうするぞ」
「了解です。それでは」
「今より」
こうしてであった。双方前に出た。運命の戦いがだ。またはじまるのだった。
第百二十二話 完
2011・5・19
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ