第百二十一話 出航!銀河中心殴り込み艦隊
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運動神経は見事だ。
ロンド=ベルの面々は爽やかに汗を流していく。その中でだ。
モトクロスバイクではだ。ショウがダントツだった。
「やったね、ショウ」
「ああ、バイクならな」
ショウは笑顔でだ。チャムに応えて話すのだった。
「自信があるからな」
「昔やってたんだよね」
「バイストンウェルに来るまではな」
「それの選手だったの?」
「そうさ。それでなんだ」
自信があるというのだ。
「あの時はこういうこととか空手しかすることがなかったしな」
「その頃のショウって寂しかったんだね」
「否定はしないさ」
家庭を顧みなかった両親のことをだ。思い出しての言葉だった。
「そのこともな」
「そうなんだ」
「ああ。それでな」
「それで?」
「チャムはどの競技に出るんだ?」
彼女に問うのはこのことだった。
「チャムも出るんだろう?何か」
「うん、一応は」
「じゃあ一体何の競技になんだい?」
「遠距離飛行よ」
その競技だというのだ。
「長く飛んで。誰が一番速く着くのかをね」
「それを見る競技なんだな」
「そう、それなの」
チャムが出る競技はだ。それだというのだ。
「それに出るから」
「ああ、じゃあ頑張れよ」
「うん、私頑張るから」
笑顔で応えるチャムだった。そうしてだった。
実際にその競技を頑張る彼女だった。競技は楽しく行われていく。
その中でだ。サンドマンは。
爽やかに半ズボン姿でだ。暴れ回っている。そのうえで言うのだった。
「ははは、汗を流すのは気持ちがいいな」
「何か。サンドマンさんが活躍すると」
「そうだな」
マックスとバーンがそれぞれ言うのだった。
「僕達も嬉しいですけれど」
「微妙な感情を抱いてしまうな」
「僕自身がそうしているみたいな」
「そう思ってしまうな」
「全くですね」
「そう思ってしまうことを否定できない」
「それっていいことじゃないんですな」
ルナがそんな二人に突っ込みを入れた。彼女も今は半ズボン姿だ。
「あたしなんて一人もいないんですよ」
「まあそれを言ったら」
クスハがその彼女を慰めに来た。
「仕方ないから」
「わかってるけれどね」
「それよりもはい、これ」
さりげなくだ。クスハはあるものを差し出してきた。それは。
不気味な青い色をしてだ。ごぽごぽとなっているジュースだった。
そのジュースを見てだ。ルナはその顔を青くさせて言うのであった。
「これってまさか」
「そう、私のジュースだけれど」
「遠慮するわ」
即答だった。
「悪いけれどね」
「そうなの」
「あたしはこれがあるから」
言いながら丁度傍にあった水道の水をごくごくと飲むルナだった。
「それじゃあね」
「ううん、お水でいいの」
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