第百七十話 世界の中心でアイを叫んだケモノ
[3/14]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ういうことだ、それは」
「ヒトは。貴方が思っている程弱くはない」
こう告げる。それと同時にだ。
この場にだ。彼等が来たのだった。
「ここか!」
「色々と迷ったけれどな!」
「馬鹿シンジ!」
アスカが言ってきた。他の皆もいる。
「勝手に飛び出して!」
「アスカ、生きていたんだ」
「あたしは不死身よ!」
こう言い返すアスカだった。
「弐号機もね!」
「そうだったんだ」
「あのしぶとい量産型は全部やっつけたわよ」
アスカはシンジにこのことも話した。
「相当てこずったけれどね」
「じゃあ」
「そうよ。ここで最後よ」
シンジにこのことも話した。
「バルマーでの戦いもね」
「来たか、ロンド=ベル」
ゲンドウは彼等にも言った。
「まさかここまで来るとはな」
「御久しぶりです」
ブライトがそのゲンドウに対して告げる。
「こうした形で御会いするとは」
「そうだな。お互いに複雑な心情になるな」
「司令、これは一体」
ミサトはそのゲンドウに対して問うた。
「どういうことですか?」
「君も知っての通りだよ」
「私の。では」
「アポカリュプシスに対して人類が完全な滅亡を逃れるには」
その為にはというのだ。
「一つしかない」
「だからなのですね」
「ヒトという形を捨て無限の力と一つになることだ」
「第六文明人みたいにだな!」
「そうだ」
コスモに対しても答えた。
「そうなるのだ」
「誰がなるか!」
コスモはこの言葉で返した。
「そんなものにな!」
「イデに触れながらイデを理解していないか」
「ああ、わかってたまるか!」
これがコスモの返答だった。
「そんなものな!」
「そうして破滅から逃れられなくなるというのだな」
「破滅からは逃れてやるさ!」
コスモはまた返答を告げた。
「俺達自身の力でな!」
「それは無理だ」
「ああ、あんたの中では無理だ!」
しかしだというのだ。
「だが俺達はだ!」
「できるというか」
「ああ、絶対にだ!」
こう言うのである。
「やってやる!」
「司令、いいですか?」
「加持か」
「話して欲しいんですがね」
こうゲンドウに問うのだった。
「貴方が知るアポカリュプシスのことを」
「それを全てだな」
「ええ、貴方が知っている全てのことを」
それをだというのだ。
「話して欲しいんですがね」
「知っていることは君達と変わらんよ」
「そうなんですか」
「そうだ。その宇宙が誕生した時から」
その時からだというのだ。
「あらゆる場所で発生した死と新生がだ」
「その二つがですか」
「宇宙規模で起こるだけだ」
「それがアルマナ姫の言っていた」
「全てのはじまりと終わり」
「銀河の終焉」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ