第百七十話 世界の中心でアイを叫んだケモノ
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バルマーとの戦い、そして補完計画のだ。
「派手にやるわよ」
「飲むのかしら」
「いえ、運動会よ」
それだとだ。リツコに話すのだった。
「たまにはね。健康的にいきましょう」
「そうね。お弁当をたっぷり用意してね」
「楽しくやりましょう」
こう一同に提案するのだった。それを聞いてだ。誰もがこう言うのだった。
「そうだよな。たまにはいいよな」
「いつも飲んで騒いでだけれどな」
「そうした健康的なのもな」
「いいよな」
「そうよね」
皆賛成だった。そうしてだ。
その中でだ。またしても言うシンだった。
「ミサトさんが運動会ねえ」
「そうよ。いいでしょ」
「いや、おばさんの体操服ってどうにもならないだろ」
ミサト本人を前にしての言葉である。
「もうよ。胸も尻も垂れて腹も出てるんだろ?手もぶよぶよでな」
「シ、シン待てよ」
「御前それ以上言うなよ」
慌ててだ。スティングとアウルが止めに入る。
しかしだ。シンはいつも通り続けるのだった。
「それで無理して体操服にブルマか。見ただけで死ぬな」
「そう、死ぬのね」
「おばさんの体操服なんか戦略兵器だよ、戦略兵器」
ここまで言うのだった。
「そんなの着てよ。正気なのかね」
「そうね。正気よ」
ミサトは瘴気を身に纏いながら答えた。
「だからシン君いいかしら」
「んっ、何だ?」
「今から死になさい」
こう言ってだ。漆黒の影になってだ。シンに襲い掛かってだ。
シンを残骸にしてしまった。それを見て皆は言うのだった。
「こいつの頭は補完してもいいじゃなかったのか?」
「一体何度同じこと繰り返すんだよ」
「本当に馬鹿だよな」
「全く」
「何の進歩もないな」
こう言って呆れるばかりだった。何はともあれだ。これでまた一つ戦いが終わったのだった。
第百二十話 完
2011・5・11
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