第百十九話 もう一つの補完計画
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忍がミサトに問う。
「どうにかならないのかよ!」
「時間がないわ」
ミサトは一応は答えた。
「あと五分もあれば」
「五分」
「五分で」
「そうよ。人は完全に溶け合い」
そしてだというのだ。
「一つになるわ」
「了解、五分か!」
「じゃあと五分でエヴァ初号機を止めれば」
「それで」
「ええ、あと五分よ」
こう言うのだった。
「この世界は」
「助かる」
「そうなる」
「そうだな」
ここで言ったのはコスモだった。
「それが助けっていうんならな」
「ちょっとコスモ!」
すぐにだ。カーシャがその彼を問い詰める。
「人がヒトでなくなってもいいっていうの!?」
「そうすることでな」
だが、だった。コスモは冷静に言うのだった。
「色々なことから逃げるやり方もあるだろ」
「逃げるって?」
「そうさ。第六文明人みたいにな」
「ってことは」
「コスモ、それって」
「ああ、そんなやり方は認めない」
これがコスモの言いたいことだった。
「俺はそんなやり方はな」
「それじゃあコスモも」
「エヴァを」
「シンジは助け出してもまだあれは動いてるんだ」
そうした意味でだ。完全に暴走だった。
「それならな!」
「そうね、あれを止めて」
「生き残るんだ!」
カーシャだけでなくデクも言う。
「何があっても生きましょう!」
「絶対に!」
「残り五分か」
ギジェもここで言った。
「短くはないな」
「ああ、俺達にとっちゃ充分過ぎる時間だ」
「その通りだ。それではだ」
ギジェはコスモに対して告げる。
「イデオンも行くとしよう」
「言われなくてもな!」
こうしてだった。イデオンもだった。
エヴァに向かう。そうして戦うのだった。
「馬鹿シンジ!」
「おい、起きるんかい!」
アスカとトウジが助け出されたシンジに対して叫ぶ。
「あんたも寝てないでね!」
「ちょっとは働かんかい!」
「しっかりしなさいよ!」
「あと五分で起きるんや!」
「シンジ君!」
ミサトもだ。アクエリオンの腕の中の彼に叫ぶ。
「貴方が頑張らないと!」
「世界が終わるのよ!」
「だから起きるんや!」
「思い出すんだ!」
万丈も言う。
「ジオフロントで戦うことを決意したあの時を!」
「そして御前は!」
カミーユが続く。
「自分の足で歩く為に再びエヴァに乗ったんだろう!」
「あんたが何時までもうじうじしていたら!」
やはりアスカだたt。
「皆一つになっちゃうのよ!」
「俺はアスカと一緒になんかなりたくないわ!」
「それはあたしの台詞よ!」
そしてトウジと言い合いに入る。
「何であんたなんかとよ!」
「俺は宗介さんとかドモンさんとかイザーク限定や!」
「あた
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