第百十三話 拳と拳の戦い
[1/10]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
第百十三話 拳と拳の戦い
バランはだ。近衛軍を率いたうえで言った。
「では行くぞ!」
「ああ、こっちもな!」
トウマが彼の言葉を受ける。
「絶対に本星に行ってやるぜ!」
「そうだな。御主達ならば」
バランもだ。そのことがわかってきたのだ。
「この銀河を救えるであろうな」
「あんたはどうなんだよ」
「わしはあくまでバルマーの臣」
それは変わらないというのだ。
「それは変わらぬ」
「それがあんたの信念なんだな」
「そうだ」
その通りだとだ。トウマに返す。
「それはわかるな」
「ああ、わかるようになったぜ」
これがトウマの返答だった。
「それもな」
「トウマ、御主と出会えてよかったぞ」
こうも言うのだった。
「御主はわしが出会った中で最高の漢よ」
「だっていうのかよ」
「そうだ、その御主と戦えること!」
その鉄球を手に言う。
「我が誇りよ!」
「じゃあ誇りと誇りのな!」
「勝負よ、行くぞ!」
「ミナキ、行くぜ!」
「ええ、トウマ!」
ミナキも彼の言葉に頷く。
「私も!貴方と共に!」
「済まない!」
「いえ、貴方と一緒なら」
ミナキもだ。今心を言った。
「私も」
「そう言ってくれるんだな」
「そうよ。だからこの戦いは」
「勝つ!」
トウマは断言した。
「バラン、あんたにだ!」
「ふむ」
バランはそのトウマの言葉を聞いてだ。
まずは目を閉じた。それからだった。
目を再び開きだ。こう言ったのであった。
「トウマよ」
「ああ。何なんだ?」
「御主との戦いでわしは多くのことを知ったようだ」
こう言うのである。
「地球人のこと、そして」
「そして?」
「銀河のことをだ」
知ったというのだ。
「あれからわしは考えたのだ」
「前の戦いからだよな」
「そうだ、そしてわかった」
こうだ。晴れ渡った声で言うのである。
「この銀河のこともだ」
「それでどうするのですか?」
ミナキがそのバランに問う。
「貴方は」
「陛下がお許しになれば」
その前提があればだというのだ。
「わしもまた銀河の為に戦いたい」
「けれど今はなんだあん」
「そうよ、わしはバルマーの臣」
それはだ。やはり彼にとって絶対のことだった。
「どうしてもそれは守る」
「わかったぜ。ならな!」
「今はこうしてだ!」
「戦う!俺も!」
「バルマーに行きたくば!」
二人の拳が交差する。
「このわしを倒していくがいい!」
「そうしてやるぜ!」
こう言い合ってだ。拳を激突させる二人だった。
その戦いの周りではだ。
両軍も激しい死闘を展開していた。そしてだ。
ゼンガーがだ。レーツェルに告げていた。
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ