第百十一話 神に守られし星
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河の戦力の殆どを投入してきたか」
「無駄なあがきだ」
そのバッフクラン軍の指揮官が言う。
「既にこの銀河の半分はだ」
「貴様等の手中にあるというのか」
「そうだ、我が軍が展開している」
まさにだ。その通りだというのだ。
「後はこの本星さえ陥落させればだ」
「我等が終わりだというのだな」
「そうだ、終わらせてやろう」
こうジュデッカ=ゴッツォに告げる。
「今ここでだ」
「各軍突撃だ!」
別の指揮官が言う。
「防衛線を突破しだ」
「そしてですね」
「そのうえで」
「攻めるのですね」
「そうだ、敵本星へ降下する!」
まさにだ。そうするというのだ。
「いいな、そうするぞ!」
「了解!」
「それでは!」
「ならん、させるな!」
ジュデッカ=ゴッツォの声に緊張が走る。
「わかっているな、我等はだ」
「はい、有史以来です」
「本星に敵の侵入を許したことはありません」
艦隊司令達が応える。
「ですからここは」
「何としても」
「そうだ、防ぐのだ」
これはジュデッカ=ゴッツォの言いたいことだった。
「何としても陛下を御守りするのだ!」
「了解です」
「それでは」
「今は守る時だ」
ジュデッカ=ゴッツォも覚悟を決めていた。
「守りきる時なのだ」
「では我々も」
「いざという時は」
ズフィルードを出す覚悟をしていた。その中でだ。
迫るバッフクラン軍をだ。雷が襲った。
それも一個や二個ではない。十を超える光がだ。
彼等を次々と撃ちだ。その数を減らしていく。
「な、何だ!?」
「この攻撃は一体」
「要塞の砲撃か?」
「それだというのか!?」
「あれこそは」
エペソがそれを見て言う。
「ネビーイームの裁きの雷」
「では陛下が」
「霊帝ルアフ様が目覚められたというのか」
「遂にか」
「今こそそうされるというのか」
バルマー軍の者達にだ。生気が戻っていく。
そしてだ。こう口々に言うのであった。
「よし、勝てる!」
「我等の神が降臨された!」
「バルマーの救世の神が」
「戻られたのだ!」
こう言って喜ぶ。そうしていた。
その中でだ。彼等はだった。
陣を再編成した。その彼等にだ。
霊帝がだ。こう声をかけるのだった。
「バルマーを護る兵達よ」
「おお、ルアフ様」
「我等の前に姿を現されるとは」
「これは二年振りか」
「何ということだ」
艦隊司令達が恍惚として言う。
「これで我等はだ」
「救われるのだ」
「この危機から」
「審判の日は近い」
こう言うルアフだった。
「その時こそだ」
「はい、その時にこそ」
「我等はなのですね」
「選ばれると」
「バルマーの民はこの銀河に生きる唯一の民となろう」
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