第百九話 二つの星
[1/15]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
第百九話 二つの星
刹那がだ。こちらの世界の面々に尋ねる。イルイの前でだ。
「前から気になっていたが」
「イルイちゃんのことだよな」
「そうだ。彼女のことだ」
今目の前にいるだ。その彼女のことだというのである。
「話は聞いたが」
「大体そのままだぜ」
こう話したのはトッドだ。
「御前さんも知ってる通りだ」
「それがガンエデンか」
「ああ、そうさ」
その通りだと話すトッドだ。
「星全体を封印してそれで護る存在だったんだよ」
「それで色々あって戦ったんだよな」
「そうだ」
ゼンガーがヘクトールに答える。
「そうした戦いだった」
「で、その娘がシティにいて?」
「今こうした話になってる」
「要約すればそうなるよな」
「そうよね」
「サイコドライバーも関係して」
その話も出た。
「妙に複雑になってるけれど」
「とりあえずその戦いで死ななかったのは」
「確かだよな」
「それで何でシティにいたんだ?」
この疑問を言ったのはだ。ディアッカだった。
「イルイちゃん地球にいたよな」
「はい、間違いなく」
その通りだと述べるニコルだった。
「ですが何故か」
「神様だから宇宙空間を超えられた?」
こう言うのはシホだった。
「だからでしょうか」
「目的は何かだな」
ミゲルがそれを話す。
「その宇宙に出た目的は」
「それがかなり疑問だが」
「どういう目的?」
「一体」
誰もが首を捻ることだった。そしてだ。
答えはだ。出ないのだった。その中でだ。
甲児だ。彼が言うのである。
「けれどな、間違いなくな」
「そうよね。イルイちゃんよね」
その通りだと述べるさやかだった。
「あの娘は間違いなくね」
「俺達の知っているな」
そんな話をしてだった。そのうえでだ。
全員緊急ブリーフィングに入る。その中で大文字が言う。
「今回はだ」
「ええ、イルイちゃんのですよね」
「その娘の」
イルイもだ。その場にいるのだった。
「持っている情報からですね」
「これからの行動についてですよね」
「そのことを話すことにする」
まさにそうだと答える大文字だった。
「それでいいな」
「ええ、わかりました」
「それなら」
こうしてだ。緊急ブリーフィングに入ったのだった。イルイがまず話す。
「あの、皆さん」
「ああ、イルイちゃん」
「どうしたんだ?」
「今までご迷惑をかけてすいません」
子供の姿で謝った彼女だった。
「本当に」
「私はです」
イルイが話すのだった。その彼女がだ。
「私は皆さんの知るイルイです」
「そうだよな。それはさ」
「私達にもわかるわ」
アラドとゼオラが彼女に答える。
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ