第百八話 銀河に響く歌声
[6/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
もの調子だった。
「行くぜ、ゲペ野郎!」
「行くというのか」
「俺の歌を聴けーーーーーーーーーーーーっ!」
さらにだ。歌うとだ。
ギギルが言う。
「来たな」
「ああ、来た!」
「来たぜ!」
「どんどん燃えてきたぜ!」
「イッツジャストアロックンロール!」
マイクもだ。人型になって叫ぶ。
「ブラザー達、やろうぜ!」
「イエーーーーーーーーッ!!」
彼の兄弟達も叫ぶ。舞台は最高潮だった。
「最高にのれるぜ!」
「この歌があれば!」
「終わる!」
「この戦いは!」
「山よ!銀河よ!」
バサラもだった。興奮の坩堝にある。
「俺の歌を聴けーーーーーーーーーーっ!!」
そこにだ。何かが来た。それは。
「あれは」
「シビル!」
ミレーヌとバサラが彼女の姿に気付いた。
「あの娘、生きてたの」
「何でここに来たんだ?」
「ゲペルニッチ」
シビルはだ。ゲペルニッチに対して言うのだった。
「御前を消す」
「無駄なことを」
ゲペルニッチは彼女にも絶望を見せて告げる。
「既に夢は破れた」
「夢は」
「そうだ、最早だ」
こうシビルに言うのである。
「無の暗黒を消し去ることはできぬ」
「そんな筈は」
「無理だ」
ゲペルニッチは彼女に言わせない。それよりも先に言うのだ。
「最早な」
「シビル!」
だが、だ。バサラが言葉を遮られた彼女に声をかけた。
「来い!」
「バサラ・・・・・・」
「俺のところにだ!来い!」
「バサラのところに」
「そうだ、来い!」
こう言うのであった。
「いいな、すぐにだ!」
「無駄の終焉に辿り着いたのか、シビル」
これがゲペルニッチの見方だった。
「最早全ては」
だが。二人はだった。
「シビル!」
またバサラが彼女を呼んだ。
「来い!」
「バサラ!」
「俺のところに来るな!」
「絶対に!」
「よし、それならだ!」
ここでだ。バサラはだ。何とだ。
はじめての曲を出した。それは。
「トライアゲイン!」
「!!おい!」
「この曲!」
「これまで以上に凄いぜ!」
誰もがだ。まずは驚きの声をあげた。
「この曲を聴いてると」
「何かそれだけで」
「ああ、違う」
「心から沸き起こるものがあるな」
「これがか」
「人間の力なんだな」
それをだ。実感しているのだった。
そしてだ。彼等は言うのだった。
「トライアゲインが」
「どんな状況でも立ち向かう」
「再び立ち上がってか」
「まさに俺達の曲だな」
「そうだよな、この曲は」
「よし!」
それがわかってだった。彼等は一気にだ。
ゲペルニッチに総攻撃を浴びせる。最早勝利は目の前だった。
そしてだ。バサラもだ。
「歌うぜシビル
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ