第百八話 銀河に響く歌声
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っと立ち止まるカガリだった。
「では仕方がない。後でだ」
「そうね。後でね」
「ったくよ。何処まで頭ねえんだよ」
シンがいつものタイミングで言う。
「やっぱり猿だな。中国でパンダより貴重な金色の猿だな」
「五月蝿い!人を珍獣扱いするな!」
「頭の出来は珍獣クラスの馬鹿だろうがよ!」
「何っ、御前の方こそ馬鹿だ!」
「御前に言われたかねえ!」
また喧嘩をはじめる二人だった。戦闘中でもだ。
「手前、今日という今日はだ!」
「やるか!」
「やってやる!決着をつけてやる!」
「望むところだ!」
「おい、止めろ」
ここで第三者の声がした。
「喧嘩は止めろ!俺の歌を聴いてな!」
「えっ、歌って」
「歌っていうと」
「まさか」
「起きた!?」
「バサラが!?」
「皆情けない顔してやがんだ」
バサラはベッドから起き上がっていた。既にだ。
そのうえでだ。仲間達に言うのだった。
「辛気臭え顔なんてな。俺が消してやるぜ!」
「起きたんだな!」
「バサラ復活か!」
「遂に!」
「ああ、何かわからねえがちょっと寝てたみたいだな」
彼にとってはその程度だった。そしてだ。
ギターを手に取ってだ。もう治療室から出てだ。格納庫に向かっていた。
そして出撃してだ。ギターをかき鳴らす。
「ホーリーロンリーナイト!」
「あの曲か!」
「最初は!」
「ああ、皆待たせたな!」
バサラはバルキリーを駆りながら皆に叫ぶ。
「俺はここにいるぜ!」
「熱気バサラだ!」
「復活か!」
「バサラの歌だ!」
「歌が聴けるんだ!」
「!!」
花束の少女もだ。彼を見ながら笑顔になった。
そしてだ。バサラはギターを鳴らしながら再び叫んだ。
「行くぜ!ファイアーボンバー!」
「バサラ、聴いて!」
「この歌をな!」
合流した彼にだ。ミレーヌとレイが告げる。
「この歌よ!」
「わかるな!」
「ああ、リン=ミンメイだな!」
わからない筈がなかった。彼もだ。
「ここにいたのか!俺は運がいいぜ!」
「そうよ!人類のディーヴァとデュエットよ!」
「やれるな!」
「やってやるぜ!俺も歌うぜ!」
「よし、行くわよ!」
「派手にな!」
「トライアゲインだ!」
今度の曲はこれだった。バサラの独壇場だった。
それを奏で歌う。だが、だ。
ゲペルニッチはだ。まだ完全にはだ。
受け入れていなかった。それでこう言うのだった。
「無駄だ」
「何だ?あんた誰だよ」
「我が名はゲペルニッチ」
こう名乗り返す彼だった。
「プロトデビルンの長だ」
「ああ、あんたがそうだったのかよ」
「今さらアニマスピリチアなぞ」
「そんなことはやってみなけりゃわからねえぜ!」
バサラは彼にもいつ
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