第百八話 銀河に響く歌声
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でもだ。彼等はまだリラックスしていた。極限まで追い詰められたものはなかった。
そしてだ。バトル7での集中治療室ではだ。
ミレーヌがだ。バサラに怒鳴っていた。
「バサラ、何時まで寝てるのよ!」
「・・・・・・・・・」
返事はない。全くだ。
「いつもならとっくに飛び出してる癖に!」
「そうね」
それはだ。未沙も同意だった。彼女も来ているのだ。
「あれだけ無鉄砲なのに」
「それなのに何でまだこんなところにいるのよ!」
こう言って怒るミレーヌだった。
「皆頑張ってるのに!起きなさいよ!」
「バサラが起きなければ」
ガムリンも苦い顔で言う。
「こんなに。寂しいものなのか」
「バサラ、バサラ!」
必死にバサラに訴えるミレーヌだった。
「ファイアーとかボンバーとか言ってよ!」
「頼みのサウンドバスターもオシャカだしな」
柿崎がぼやく。
「バサラもこれか。どうすりゃいいんだ」
「諦めるのか?」
「いえ、流石にそれはないですよ」
柿崎はすぐにフォッカーに返した。
「諦めたらですよね」
「そうだ、そこで終わりだ」
「今まで諦めてこなかったですからね」
そうした意味でだ。柿崎もロンド=ベルだった。
「ですから」
「そういうことだ。じゃあな」
こう話していた。そして再びだった。
彼等はゲペルニッチに向かう。慌しい補給を受けたうえでだ。
その彼等にだ。ゲペルニッチが叫ぶ。
「うおおおおおおお!もう止められぬ!」
「やるってのかよ!」
「あくまで!」
「最早終焉への道は止められぬ!」
こう叫ぶのだった。しかしだ。
ここでだ。戦場にあの歌が聴こえてきたのだった。
「!?」
「まさか」
「この歌は」
「ああ、けれど」
「間違いない」
「あの歌だ!」
全員でだ。言うのだった。
「リン=ミンメイの歌だ」
「愛、覚えてますか」
「あの歌だ」
「それがここで」
「そうか、ミンメイは」
ここでだ。輝が言う。
「ゲペルニッチに捕らえられていたんだ」
「けれど今こうして」
「銀河の為に歌うんだな」
「俺達の為に」
「今ここで」
「おお、これは」
エキセドルがだ。言った。
「デカルチャー」
そしてだ。その歌によってだ。
空気が変わった。まさに一変だった。
「効くな、この歌!」
「ああ、地獄に女神だ!」
「勇気が湧いてくる」
「こんなに優しい歌なのに」
誰もがだ。喜びと共に言うのだった。
「戦う力を与えてくれる」
「この歌があれば」
「やれる!」
「例えどんな状況でも!」
「勝てる!」
「絶対に!」
そしてだ。ゲペルニッチもだった。その歌を聴いてだ。言うのだった。
「おお、このスピリチア」
「あいつもか」
「聴い
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