第百七話 真の姿
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「そうはさせん」
だが。巨大戦艦の中から声がした。
そしてだ。あの戦艦がだった。
それまで受けた攻撃をものともせずだ。ミレーヌに向かって来たのだった。
「なっ、ミレーヌに!?」
「来てるぞ!」
「まずい!」
「このままじゃ!」
「さあ、決まるのかロンド=ベル!」
ガビルが叫んだ。
「貴様達が敗れるかそれとも!」
「負けるか!」
「こんなところで!」
こう叫んでだ。そのうえで。
全員で総攻撃を浴びせた。それでだ。
ゲペルニッチの巨大戦艦をだ。遂に沈めたのだった。
「やったな」
「ああ、これでな」
「ゲペルニッチも」
「完全に」
倒したとだ。誰もが思った。
しかしだ。ここで、であった。
その破壊させた戦艦の中からだ。恐ろしいものが姿を現した。それは。
「な、何だよあれ!?」
「あれがまさか」
「あいつか!?」
「あのプロトデビルンの」
「そうだ」
またギギルが仲間達に話す。
「あれがゲペルニッチだ」
「あれが生物か!?」
「一つの生物なのか!?」
「まさか」
「ゲペルニッチ様が完全復活する時が来た!」
またガビルが言う。
「これぞ完全復活美!」
「くそっ、折角戦艦を沈めたってのによ!」
「まだ来るっていうの!?」
「何てこった」
誰もがだ。唖然となる。
「あんなのが出て来るなんて」
「どうしたらいいんだ」
「いえ、まだです」
だが、だった。エキセドルがここで言うのだった。
「絶望する時ではありません」
「じゃあここは」
「あれですか」
「歌ですね」
「それを」
「はい、そうです」
その通りだと述べるのである。
「彼もプロトデビルンであるならです」
「サウンドバスターですね」
「それが有効の筈だから」
「ここは」
「それで」
「決めます」
実際にこう言う彼だった。そしてだ。
ミレーヌはだ。再びベースを構えた。
その上で。演奏をはじめた。
「バサラ。聴いてね」
「では。開始です」
エキセドルも彼に合わせて言う。
「サウンドバスターです」
「発射します!」
「今より!」
こうしてだった。そのサウンドバスターが。
マクロスキャノンを通じてだ。ゲペルニッチに浴びせられた。それを受けると。
「うおおおおおおおおおっ!!」
「!?ゲペルニッチ様!」
「まさか、これが」
「サウンドバスター!?」
「それだというのか!」
プロトデビルン達も驚くを隠せない。
「何という威力だ」
「あのゲペルニッチ様が」
「苦しんでおられる、いや」
「違う」
見ていてだ。そのことに気付いたのだ。彼等もだ。
「悦んでおられる」
「あの攻撃により」
「まさか、あれは」
「我等と同じものを感じ
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