第百六話 復活を信じ
[6/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
生きているな」
「その通りだ。俺はここにいる」
「それは彼女も同じだ」
「シビルもか」
「だから今は望みを捨てないことだ」
こう話すのである。
「わかったな」
「その言葉信じていいのだな」
「信じたくないのならそれでいい」
ギジェもだ。それならそれでだというのだ。
そしてだ。彼はまた話した。
「だが。信じてくれるのならだ」
「それならばか」
「希望を持ってくれ」
「わかった」
そこまで聞いてだ。頷いたギギルだった。
そのうえでだ。あらためてバルゴに言い返すのだった。
「バルゴ、俺はだ!」
「シビルが生きているとと言うのだな」
「そうだ、死ぬ筈がない!」
断言であった。まさにだ。
「俺は信じる!シビルを!」
「そうか、それならだ」
「貴様はどうするのだ」
「あの男はまだ目覚めないのだな」
バサラのことをだ。ふと話したのである。
「その様だな」
「それは」
口ごもるギギルだった。しかしだ。
バルゴはだ。その彼に対してまた言うのだった。
「ならそれでいい」
「いいだと?」
「あの男はそう簡単に倒れる男ではない」
それを見越しての言葉だった。
「また起き上がる時を楽しみにしている」
「バルゴ、まさか御前も」
「少なくとも音楽に興味が出て来た」
それについてはというのである。
「それならばだ」
「待つというのか、貴様も」
「ゴラムとゾムドも同じだ」
見ればだ。彼等も戦場にいる。
「我々はあの男を待っているのだ」
「まさか。御前達も」
「少なくとも音楽に見るべきものは見た」
「その通りだ」
「我々もだ」
ゴラムとゾムドも話す。
「熱気バサラ必ずだ」
「目覚めるな」
「そんなの当然でしょ!」
ミレーヌがその彼等に話す。
「バサラがね、そう簡単にね!」
「ではそれを見せてもらおう」
「是非な」
こう言ってだ。彼等は今は。
ロンド=ベルの前に立ちはだかる。戦うことは忘れていなかった。
そうして戦いだ。その中で。
彼等は戦っていく。そして。
遂にだ。目的地に来たのである。
「よし、何とかな!」
「到着したぞ!」
「後は!」
「降下します!」
美穂が言った。
「これよりです!」
「敵の本星に!」
サリーも言う。
「では後は」
「よし、いいか諸君」
グローバルが言う。
「我々もだ」
「はい、降下ですね」
「今から」
「そうだ、いいな」
こうしてだった。彼等も降下する。全員各艦に入ってだ。
その降下の中でだ。彼等は話すのだった。
「いよいよね」
「ええ、そうね」160
アルシオーネがレインの言葉に頷く。
「プロトデビルンとの決戦だけれど」
「絶対に勝たないといけないわ」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ