第百六話 復活を信じ
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ラクスも話す。
「必ず。戻って来られます」
「じゃあ今は」
「バサラを待つか」
「そうだよな」
「こいつを信じて」
「そうしようか」
それで意見がまとまったのだった。
そしてだ。マクロス7のブリッジでは。
エキセドルがだ。こう述べていた。
「ゲペルニッチはです」
「彼は?」
「一体何があるのですか」
「最後のプロトデビルンには」
「吸収型といいますか」
こうした不吉な言葉が出て来たのだ。
「あらゆる生命体からスピリチアを」
「それを?」
「どうすると」
「無限に吸収し続けていく」
そうしていくというのだ。
「スピリチアのブラックホールの様な存在です」
「それがゲペルニッチなんですか」
「そうなんですか」
「はい、そうです」
まさにそうだというのである。
「それがゲペルニッチです」
「スピリチアのブラックホール」
「そんなのが存在するなんて」
ミサトとマリューが言った。
「洒落にならないわね」
「流石にね」
「それでは」
今度はだ。レフィーナが話す。
「この戦いもですね」
「ええ、負けたら」
「それで終わりね」
ミサトもマリューも言う。
「その時点でね」
「銀河が」
「銀河の全ての生命体がです」
エキセドルもここで話す。
「死滅してしまうかも知れません」
「ブラックホールに飲み込まれて」
「そうしてか」
「死ぬんだな」
「全て、皆が」
「しかし」
ここで言ったのはブライトだった。
「ゲペルニッチがだ」
「あいつが?」
「あいつがっていうと」
「銀河の全スピリチアを吸収してしまえば」
彼が言うのはこのことだった。
「それで彼も食料を失うのでは」
「じゃあ自滅するか?」
「その時点で」
「食うものがなくなればな」
「やがては」
「誰だってそうなるよな」
「どんな生物でも」
これは誰にもわかることだった。そしてだ。
ブライトはだ。さらに言うのであった。
「それならばだ」
「だからでしょう」
ここでまた話すエキセドルだった。
「彼等がスピリチアファームを造っていたのは」
「つまりあれは」
「牧場だったんだな」
「だからファームか」
「成程」
「その安定供給を求めていたのでしょう」
これがエキセドルの分析だ。
「だからこそです」
「それを阻止するには」
「一体どうするか」
「それは」
「この選択肢は認められませんが」
エキセドルはこう前置きしたうえで述べた。
「メガロード船団やシティ7の市民達をです」
「あいつに引き渡す?」
「スピリチアファームとして」
「そうするのもですか」
「考えられると」
「認められませんね、これは」
また言うエキセドルだった。
「とて
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