第四話
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は、槍の先をこのようにカバーをしっかりとかけてけいこをしていました。あなたさまはさきほど、ささったとおっしゃいましたがいずみのそこにはカバーのかかった槍がおちてはいませんでしたか?」
仕返しの質問をぶつけてやった。
駄女神はかわいそうなものを見るような顔つきをすると
「まーた子供ぶりっこした話し方しちゃってきもいデスネーwそれに今わたしちゃんはキュアン卿とのお話中ですしーw」
再び勝ち誇ったような顔をキメると
「キュアン卿、あなたの至誠の気持ちを試すような質問をしたことをわたくしはお詫びいたします。
そしてあなたの弟御もあなたを案じての先程の物言いだったのでしょう。
あなたが周りを大切にしてきた気持ちが伝わっているが故に、周りもあなたを大切にしたいと思うのです。それをお忘れ無きように・・・。
これは旅立つあなたへの餞です、お受け取りなさい。」
駄女神はそう言うと兄上に見事な槍を一振り手渡した。
受け取った兄上の表情が驚きのものへと変貌して、
「こ、これは勇者の槍!」
首を横に振ってから兄上は
「いえ、私よりも我が弟にこそお授けください、ミュアハにこそその資格がある。」
兄上の一言はとても嬉しかったけれどそんな訳にはいきません、それはいずれフィンに渡してあげてください。
俺にちらっと視線を向けてから見たことも無いような柔らかな表情を浮かべた今だけは女神は
「一度差し上げたものをどのようになさろうとあなたの御自由です。あなたとあなたの大切な人たち全てに神々の祝福あらんことを・・・。」
なんて言葉を残し、兄上に抱きつくような姿できらきらと光の粒になって消えていった。
「ふしぎなことってほんとうにあるんですね。」
俺はそう言ってアイツが居て、泉のあった場所---今はただの河原---に目をやった。
「これが残ったからね。本当にあったことなのだよ。」
兄上は勇者の槍を俺の方に向けて
「さきほど言った通り、そして今日のことを忘れないためにもミュアハ、これを受け取るんだ。」
「兄上のおおせなれど、わたくしにはその槍はおもすぎ、大きすぎます。そして、今日のことは終生わすれません。」
首を振った俺に対してすこし寂しそうな表情の兄上に、
「むしろ、おひとりでグランベルへいかれる兄上にはその槍を父上やわたくし、それにお帰りをお待ちする国のみなだと思ってはいただけないでしょうか?」
深く考えもせずに出た言葉だったけれど……
兄上は笑顔なのか泣き顔なのかそのどちらかへの途中なのか、そんな形容し難い表情を見せると俺に背を向けて、
「……そろそろ帰ろう。遅くなっては皆が心配するだろうから。」
いつもより足
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